惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

マンゴー・椎・胡桃

2015-08-11 20:28:10 | 園芸

 最高気温 33.8℃(隣町アメダス)。

 マンゴー苗は鉢へ植え替えました。
 ついでに、実生のスダジイと挿し木のクルミも。

 スダジイは昨秋、鎌倉文学館の庭で拾った実を土に埋めておいたやつ。5月ぐらいには芽が出るかなあと思っていたら、一向に芽吹かないのであきらめていました。7月になって、ポットを整理しようとしたら、ニョキッと芽が。2本生えたのですが、その後、1本はダメになり。今は1株だけ。

 クルミは挿し木が難しいと聞きました。6月に枝を1本、入手し、チョンチョンと切って5個のポットに差してみました。
 結局、今も枯れずに残っているのは1本だけ。かなり根が伸びてきたようなので、大きめの鉢に植え替えました。来春、新しい芽が伸びるかどうかが勝負。

 マンゴーもスダジイもクルミも、いずれ我が家で実をつけてもらいたいものですが、果たして願いは叶うのか?


種子多胚性

2015-08-10 21:16:55 | 園芸

 お昼前から、何度かにわか雨が降りました。おかげで最高気温 30.8℃(隣町アメダス)。地面もかなり潤いました。良かった、良かった。

 10日ほど前に食べた沖縄産マンゴーの種を、殻と薄皮を剥いて水に浸しておいたら芽が出ました。昨年はせっかく出た芽が腐ってしまったので、今年は大事に育ててみたい――と思って、経過を見つめていたら、昨日、最初の芽の横に新たな芽が出現しているのを発見。



 いったい何事かと調べてみると、マンゴーの種子には「多胚性」のものがあるというのです。

 種に胚がひとつだけのものは「単胚性」。ほとんどの植物はこれらしい。例外的に、ミカンの仲間やマンゴーに多胚性のものが見られるとか。
 多胚性の種子には胚が2つ以上あり、そのうち1つは受粉によって雄花と雌花の遺伝子が混ざった芽になるそうですが、残る胚が育つと母株のクローンになります。

 交雑株は親の性質をそのまま引き継ぐわけではないので、一般的に、苗を育ててもまともな果実はならないのですが、多胚性種子のクローン株は母株と同じ性質なので実がなる可能性が高いとか。頑張って育ててみたいと思っています。
 ちなみに、勢いの良いのがクローン株だそうで、最初の大きい方を大事にした方がよさそうです。


昼顔

2015-08-09 21:01:17 | 草花

 長崎原爆の日。電車の運転手をしているお父さんにお弁当を届けに行って被爆した方がいらっしゃましたね。どうしても思い出してしまいます。

 野川沿いの遊歩道わきに咲いていたヒルガオ(コヒルガオ?)。

 「昼顔」と漢字で書くとドキドキしてしまうのは、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画のせい。公開は高校生の頃だったのですが、ポスターを見て強烈な印象を受けました。背徳的な内容らしいのがビンビンと伝わってきて、覗いてはいけない世界がそこにあるような……。

 成人してからなら観ていてもおかしくないし、ルイス・ブニュエル監督作品はわりと観ているのですが、どうも『昼顔』は未見のままらしい。「近づくべからず」という最初の印象が強すぎたのでしょうか。

 この写真の遠景に写っている野川。すぐそばにカルガモの親子がいました。まだ育ちきっていないヒナが5~6羽。さかんに草の葉を食べていました。この時期なら、ほぼ問題なく育つんじゃないかな。頑張れ!


お江戸でハナノベ

2015-08-08 20:42:49 | 演芸

 立秋。ということで、最高気温は 31.8℃(隣町アメダス)。
 天気図を眺めると、オホーツク海に中心をもつ高気圧が東海上から張り出していて、関東地方はその勢力圏内に入っているみたい。昨日までの太平洋高気圧圏内とは少し様子が変わりました。

 午後は深川江戸資料館まで出かけ、午後2時から「お江戸 de ハナシをノベル !! vol.6」。
 田中啓文さんを中心とする小説家が書いた落語を、月亭文都さんが噺に練って高座にかけるという催し。落語の面白さとともに、関西のSF作家さんの顔を見られる良い機会となっています。

 演目は次のとおり――

  • 「千早振る」月亭秀都
  • 「グルメ研究会の陰謀」(原作:北野勇作)月亭文都
  • 「元猫」月亭天使
  • 「うばすて村」(原案:山中利一/原作:田中啓文)月亭文都
  • 「トーク de ノベル」ザ・ノベラーズ
  • 「鏡」(原作:魔人ハンターミツルギ)月亭文都
  • 「エンディング de ノベル」ハナノベラブラザーズ

 ハナノベ落語を簡単に説明します。

 「グルメ研究会の陰謀」は、大学の落語研究会に入ろうと部室を訪れた新入生が、「落研は潰れた。代わりにグルメ研究会を作った」という怪しげな先輩に連れられて学食に行き、怪しげな貧乏メニューを披露されるという噺。どもならんものを、どもならんように云々するという、落語の醍醐味を味わわせてくれるものですが、どもならんメニューだけでなく、それに入れ込んでゆく人間の情感を膨らませるとさらに面白くなると思いました。

 「うばすて村」は、吾作が年老いた父親・為五郎を山に捨てて、さて、1年後にその山を尋ねてみると……。プロローグで1年後の吾作を描き、それから1年前に戻って事情を説き明かすという、小説めいた凝ったつくり。文都さんは高座でぐるりとまわりながら、時間の経過を表現していました。山中のうばすて村のなんでもありといった光景が可笑しい。

 「鏡」は、鏡に映った姿と本人が会話する。ありそうなアイデアを奇妙な味のドッペルゲンガー譚に仕上げていました。短い場面の切り替えが面白かった。見台の上に鏡の枠を立て、その向こうで文都さんから語るという演出も効果的。

 「トーク de ノベル」は、作家さんたちによるぐだぐだトーク。壇上に並んだのは、客席から見て左から順に、魔人ハンターミツルギ・安孫子武丸・田中啓文・北野勇作・牧野修・浅暮三文の面々。「ヒヤッとした話」を、それぞれ語りつつ自己紹介をして終了。エンディングは、この面々プラス文都師匠で「来年もよろしく」のご挨拶でした。

 というようなところでしたが、本日の拾いものは天使さんの「元猫」。
 江戸落語の「元犬」を、猫に換えて関西の噺にしてあったのですが、猫特有の仕草が可愛い。天使さんの猫好きぶりがうかがえました。猫柄の着物も良かった。
 6年前の「お江戸 de ……」第1回と比べると、ずいぶん上手になったと感心。

 ということで、良い暑気払いになった午後でした。


通り雨

2015-08-07 20:37:46 | 日記・エッセイ・コラム

 最高気温 37.2℃(隣町アメダス)。

 市民プールで泳いでいた午後5時過ぎのこと。そんなに空が暗くなったわけでもないのに、突然、雨が降ってきました。おだやかな驟雨という感じ。
 せっかく泳いでいるのに、プールからあがってテントの下で雨宿りを始めた人が何人もいるのが、かなり可笑しかった。ま、ちょっと息継ぎとかしにくいところはありますけどね。

 私はそのまま水の中。ゆったり泳いだり、立ち止って水面をたたく雨粒を眺めたりしていました。けっこう大粒の雨が落ちてきて、小さな水柱が5センチぐらい立ち上がったりするのが面白い。

 帰宅後、東京アメッシュでレーダー画像の記録を見てみると、この雨は、我が街の東半分と隣の狛江市あたりのみに降った、ごく小範囲のにわか雨だったみたい。
 ほんの少しとはいえ、降ってくれたのはありがたかった。でも、お湿りにも足りない程度。もっと頑張って降ってくれえ。