惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

新大統領

2017-01-21 20:43:51 | ニュース

 朝、起きてすぐ、録画してあったアメリカ合衆国新大統領就任式の模様を見ました。

 気になっていた就任演説。
 私の耳には、選挙演説中のスローガンの繰り返しにしか聞こえませんでした。これまでの政治をこき下ろし、国民の政治にする、製造業を国内にとりもどし雇用を増大する、アメリカをいちばんにする。
 聞きながら浮かべていたイメージは、壁にとり囲まれた中で満足しようとする人々の姿。外国からの安いものは拒否し、自国の高いものを外国に売りつけようとしてもうまくゆかない(もし売りたければ、アメリカの労働者はメキシコ並みの賃金に甘んじるしかないでしょう)。
 経済を製造業のみで語っているのも気になります。サービスや文化や情報はどうなるのか。

 そもそも、今日の世界をどうとらえているのか、どうしてゆきたいのかという、グローバルな認識やビジョンが欠けているのが解せません。その上で、国のあり方を考えるのが基本なのに。

 新大統領には若くて有能なスピーチライターがついているそうですが、今回のスピーチには関与していないのではないでしょうか。事前に、就任演説は新大統領自身が書いているという報道がありました。
 ま、新大統領の考え方がそのまま伝わったという点では、スピーチライターの手が入ってないことは有り難かったといえそうです。しかし、それにしても……。


ポケット

2017-01-20 20:52:12 | 日記

 昨日は午後から仕事で都心へ。夜、遅くなって帰宅しました。

 用件を済ませ、みんなで食事をしていた時のこと。コミケの話題になり、「叶姉妹はコミケで何を?」という疑問が浮上しました。
 わからなくて、ブースで写真集でも売ったのだろうか、などと言ってたのですが、今朝、ググッてみると、薄い本を買い求めに行ったんだそうですね。お姉さまがBLに興味があるらしい。「承花」などという言葉を、初めて知りましたよ(#^.^#)。

 今日は曇天で寒い一日。
 夕方、ビニル傘をもって散歩に出ましたが、さいわい差さずにすみました。

 ところで散歩の際、2週間ほど前から新しい防寒ジャケットを着ているのですが、今日、初めて、脇腹にあるポケットが二重になっていることに気づきました。蓋つきの、上から出し入れするポケットがあり、そこに手袋を入れるようにしているのですが、その裏側に、横から手を差し込むようになったポケットがあったのです。つい、そちらに手を突っ込み、目的の手袋がなかったので判明しました。

 丁寧なつくりになっていることに感心。
 実は胸の上の端あたりのスナップが、先日、取れてしまったので、「粗悪品か?!」とガックリしていたのです。
 これでちょっと見直した。明日からも着るからね。


いびき

2017-01-18 20:42:10 | 日記

 日中は近隣の市の図書館へ。
 我が町の図書館で読めない資料を求めて出かけました。武蔵野市立図書館中央館と府中市立図書館中央館。三鷹図書館は休館日でした。

 本当は都立図書館多摩館が開いていればそこへ行くのですが、あいにく移転作業中で、今月29日まで休館です。新しい多摩館ができれば、以前より近くなり、便利になります。しかし、今回は間に合わなかった。

 図書館で本を読んでいたので、今日はBGMはなし。そのかわり、近くの席で眠っている人のいびきを聞いていました。ちょっと迷惑。


白菜!

2017-01-17 20:53:10 | 白菜

 昨夜は白菜鍋。今夜は白菜の中華スープ。2番つづけて白菜料理をいただきました。材料は自分で育てたミニ白菜(愛姫白菜という種類です)。
 とても美味しい。たぶん、実際の味以上に美味しく感じていると思います。5か月ぶんの苦労が隠し味となって、臓腑に沁みわたるのです。

 仕事の合間に聴いたのは、チェット・アトキンスとレス・ポール&メアリー・フォード。

 スキーター・デイヴィスの曲を聴くと、伴奏のギターが素晴らしくって、どうしてもチェット・アトキンスを聴きたくなりました。
 いいですねぇ。素朴さが失われてなくて、しかも超絶技巧。ギター1本なのに、ベースのパートもリズムのパートも入っています。

 レス・ポール&メアリー・フォードの演奏はギターによる掛け合い漫才のよう。楽しい。
 レス・ポールは多重録音によるレコーディングを始めた人だと聞いています。そうやって録った彼らのコーラスも私好みです。

 しかし、こうやって昔のものばかり愛でているのは、年寄りだからなのでしょうかねえ。


ゲイシャ・ガール

2017-01-15 21:24:46 | 

 朝はテレビ朝日の「題名のない音楽会」を視聴。

 「難しいピアノ曲を弾く音楽家たち」と題して、福間洸太朗さんと森下唯が出演していました。内容はタイトルどおり。2人が難曲を(難なく)演奏。楽しかった。
 司会の五島龍さんがよく知るバイオリニスト兼作曲家のパガニーニを例に挙げ、彼が難曲を作って披露していたというところから、その影響を受けたピアニストのリスト、リストと同時代のアルカンへと話をつないだあたりに、構成の妙を感じました。短い時間に手際よく詰め込む制作者も見事。

 さて、昨日のスキーター・デイヴィスの話の続きになりますが、彼女がソロ歌手として最初に飛ばしたヒットは、1958年の「Lost to a Geisha Girl」だということです。
 この曲は、ハンク・ロックリンの「Geisha Girl」へのアンサーソングだと紹介されています。

 どちらの曲もまったく知りません。さっそくYuotubeで聴いてみました(こちらで両方の曲を続けて聴くことができます)。

 スキーターの曲はハンク・ロックリンの元歌とまったく同じメロディーで、歌詞だけが違っています。完全なアンサーソングといえましょうか。
 ハンクの曲はカントリーチャートで4位、スキーターは15位まで上ったといいますから、どちらもそれなりのヒット。

 ハンクは「理解しがたい恋の歌を聞いたことがあるかい? 日本のお茶屋で出遭った彼女は、東洋の服をまとった美しいゲイシャ・ガール。何千マイルも旅して、彼女に会いにゆくことになるなんて」と歌い始め、「海のそよ風が吹くところ、僕は生きがいと真実の愛を見つけたと、故郷の人たちに告げてくれ」と結びます。
 対して、スキーターは、「あなたが日本から寄こした手紙を読むたび、私の手は震え、便箋はガサガサと音を立てるのよ」と、ひどいショックを受けたことを隠しません。
 「あなたは異国の女に、男としての弱さを悟らせた。お茶屋の薄暗い明かりの下で、寂しい心が猛り狂ったんだわ。あなたは私を捨てて、東洋風に着飾ったゲイシャ・ガールと一緒になった」と、恨みつらみを吐き出すのです。

 ふたりとも「geisha」を「ギイシャ」と発音していますね。綴りに引きずられてしまうのでしょう。
 それにしても、1957~8年に、こんな曲がアメリカで流行っていたとはねえ。エキゾチックに飾り立てられた日本のイメージが微苦笑を誘います。