金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ここは小泉首相に頑張って欲しい

2005年08月15日 | 政治

僕のブログでは今まで特定の政治的主張は余り打ち出してこなかったが、今回の総選挙では小泉自民党応援を打ち出したい。「理由は何か?」と言えば改革のモメンタム(勢い)を持続して欲しいということに尽きる。英国のサッチャー政権は英国経済の低コスト化で大きな成果を挙げたが、10年の歳月を要している。改革には時間がかかるものなのだ。小泉首相にはもう少し頑張って欲しい、少なくとも郵政民営化を実現させて欲しいと思う。

海外メディアの中でエコノミスト誌は持続的に郵政民営化問題を取り上げており、一時は法案通過を予測していたし、一定範囲で小泉政権の成果を評価している。僕もこのブログの中でその記事を簡単に紹介している。今またエコノミスト誌は「ライオンの最後の雄叫び?」というタイトルで総選挙問題を論評している。ポイントは以下のとおりだが、少なくともエコノミスト誌は「自民党を変える、日本を変える」という公約に彼はかってない程忠実だったと述べている。衆院解散後小泉首相の人気は急上昇しているが、その人気の原因はブレの少なさだと私は思っている。改革は理論ではなく闘争である。選挙民は小泉首相の中に実践力を見ているのだ。

以下エコノミスト誌の記事のポイントを紹介しておこう。

  • 日本は9月9日の総選挙で民意を問うことになるが小泉首相、自民党そして日本にとってリスクは巨大だ。というのは自民党、民主党とも明確な過半数を得ることが恐らく無理でその結果反改革派がキャスティング・ボードを握る可能性があるからだ。しかしこれは真の改革派が長いこと望んできた動きの中にあることだ。
  • 現在自民党は混乱の最中にあるが、9月の総選挙は古いシステムを永久に破壊することを助長するだろう。民主党の岡田党首は「今回の選挙を第二次大戦後最も重要な総選挙」と言っている。
  • 選挙結果は拮抗するだろう。世論調査では小泉人気が急上昇しているが、自民党の分裂が伝統的に強い地方でどの様に影響するかあるいは都市部に強い民主党にどの様に影響するか最初の段階ではとても分からない。
  • 外交政策も要因の一つである。民主党はイラク撤兵を公約するだろう。また穏健派、ビジネスマンは民主党が中国・韓国との緊張を緩和することを期待して同党を支持するだろう。
  • 一方経済状態は小泉首相の味方となっている。小泉首相は最近の景気回復を構造改革の成果とするだろう。経済成長は加速しつつある。望むべくは経済成長が雇用拡大と賃金上昇につながり、消費者の信認回復が高まりデフレーションが終焉することである。先週の政治的混乱にもかかわらず、日本株式市場は堅調に推移している。
  • 日本の過半数の人は民営化を支持していると思われるが、小泉首相にとって郵政問題のみに固執することは危険である。民主党は小泉首相が何故郵政問題にのみ固執するのか?と質問を浴びせてくるだろう。民主党はより広い分野における変革を望んでいることを強調している。
  • 岡田党首は別の問題を抱えている。それはかって政権を取ったことのない民主党が公約した変革を遂行しうるということを選挙民に確信させうるかどうかという点だ。
  • 民主党に対する一つの批判はそれは自民党と同様分裂しているというものだ。民主党員は旧自民党メンバーから旧社会党メンバーまで包含する。総ての候補者がサインしなければならないマニフェストは結束を約束する手段であるのだ。
  • いずれにせよ自民党の分裂は極めて大きな出来事である。小泉首相は2001年の就任以来「自民党を変える、日本を変える」と約束してきた。小泉首相はかってない程公約の前半分を忠実に実行している。
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智美術館にガラス展を観る

2005年08月15日 | まち歩き

週末神谷町の菊池寛実記念 智美術館http://www.musee-tomo.or.jp/に行き、現代ガラス工芸展を観た。

Glass 作品は富山市の収蔵作品とチェコの作家の作品である。落ち着いた地下の展示室でガラスの作品を見ていると暑い東京の夏を一時忘れる。

作品を観てから妻と同じ建物の中にあるレストラン「ヴォア・ラクテ」でスパゲティを食べた。この日はお盆休みのためか食事メニューはパスタのみだった。

持仏堂に近いところに席をとりきれいに手入れされた芝生とその上で無心にえさを求めるスズメを見ていると上質な時間が流れる様な気がする。

なお都心の道路は空いていると思い車で出かけたが、智美術館には駐車場はないと思い近くのビルの地下に駐車した。ところが美術館で聞いてみると玄関先の空いているところは駐車可ということであった。

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