今日(4月6日)の日経新聞にトヨタが新しいスポーツカー・ハチロクの全面広告を出していた。「トヨタが、そして日本の大人たちが、長い間忘れていたこと。」というタイトルの元で。
またFTにはジャガー(タタモーター傘下)が、ニューヨークのオートショーで今年の後半に40年ぶりにスポーツカーのプロダクション・バージョンを発表する計画を明らかにした。ジャガーは1961年にEタイプと呼ばれたスポーツカーを作ったが70年代最初に生産を取り止めていた。
スポーツカーは、ポルシェ、メルセデス、BMWといったドイツの高級車メーカーが強いセグメントだが、ジャガーはここに割って入ろうという魂胆だ。
価格帯から見てトヨタのハチロクがこれらの車と直接競合するとは思わないが、二つのメーカーが時を同じくしてスポーツカーへの回帰を表明したことに興味を覚えた。
トヨタの広告には「スポーツカーはカルチャーです」という言葉が出ていた。
車のユーザーは「エコカー」に少し疲れているのかもしれない。多様な価値観を認めるのが文化的社会というものだとすると、スポーツカーが復活することは良いことである。