金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

日本人の「富裕意識」はベトナム以下

2012年04月11日 | 社会・経済

ギャラップが世界146カ国について家計がTriving「繁栄している」と感じているか?Struggling「何とかやりくりしている」と感じているか?Suffering「苦しんでいる」と感じているか?という調査を行った。http://www.gallup.com/poll/153818/Nearly-One-Four-Worldwide-Thriving.aspx#2

その結果世界平均で見ると「繁栄している」と答えた人は24%、つまり4人に1人は繁栄していると回答している。

世界で一番「繁栄している」と感じている人が多かったのは、デンマークで74%の人が「繁栄している」と感じている。次がカナダとオランダで66%が繁栄していると感じている。

日本は世界平均並で「繁栄している」と感じている人は26%、「何とかやりくり」が65%、「苦しんでいる」が10%だった。

アジア諸国の中で「繁栄している」が高かったのは韓国50%、タイ46%などでベトナムも日本よりは高い30%だった。なお中国では18%の人が「繁栄している」と感じていた。

貧富の格差や老齢福祉において日本より問題が多いといわれている韓国で何故「繁栄している」と考える人がこんなに多いのか?など多々疑問の残る調査ではあるが、日本人の生活の行く末について不安を感じている人が多いということの表れではあるだろう。

政治や経済の目的が「人々に満足感をもたらす」ということだとすれば、今の日本は合格点に達していないといわざるを得ないだろう。

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