金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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自転車、取締の強化も良いが道路等の整備も必要

2015年06月10日 | 投資

6月1日に改正道路交通法が施行されて自転車の違法運転に対する取り締まりが強化されている。たとえば歩行者優先の徹底だ。元々自転車は原則として歩道を走ることが禁じられている。車道が狭いところで例外的に走行が認められているに過ぎない。歩行者優先だから、必要に応じて自転車を止めて歩行者の安全を確保しなければならないし、ベルを鳴らして歩行者に道を譲らせるなどというのは「安全運転義務違反」となる。

ところで自転車、特に「イージーバイク」というカテゴリーが米国でもブームになりつつあるという記事をWSJで見かけた。記事によるとランニングやサイクリングが盛んな米国だが、ランニングの参加者に較べてサイクリングの参加者は伸びていない。

理由はアメリカで「サイクリング」というと、20-30段変速のロードレーサーやマウンティンバイクに伸縮素材でできた専用ウエアを着て汗を流して長距離を走るものと相場が決まっていたので、ランニングに較べると参入障壁が高かったのだ。

しかしそのアメリカで「イージーバイク」を買う人が増えつつあるという。イージーバイクというとギャは3段変速程度で、値段も数万円程度なので、日本でいうところの「シティ車」に近いものだろう。

イージーバイクはサイクリング目的だけでなく、通勤通学や近所の買い物目的でも利用する人が増えているという。クルマ社会の米国でも、静かな変化が起きているのかもしれない。

そして「自転車シェアリングシステム」や「自転車専用レーンの拡大」が多くの都市で広がっていると記事は述べている。

平地の多い西欧諸国では以前から自転車が都市内部の移動手段として、活用されていたがアメリカにもその傾向が広がるとすると、日本にくる外人観光客の自転車利用のニーズが高まる可能性がある。「自転車で観光できる」街や村というのは内外の観光客に訴求力があるだろう。

いや観光客だけでない。健康促進のためにもっと自転車を活用できる環境を整えるべきなのだ。健康促進となるとチンタラ走っているだけではいけない。ある程度の負荷をかけて(スピードを出して)、30分から1時間程継続的に走る必要があると思う。

自転車専用レーンの拡張やシェアリングシステムの拡充を図るべきだろう。ただしこれらのことは時間と予算がかかる。簡単にできることは、まず自転車の車道走行の大きな障害になる自動車の不法駐停車の取締を強化することだと私は考えている。

 

 

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