ネパールの夜は暗いです。暗いということは夜空の星を撮影するチャンスが多いということです。
過去のトレッキングではカメラの三脚を持っていきませんでしたが今年は写真好きの仲間が加わったこともあり、二人で三脚を持って行くことにしました。
道具立てはそろったのですが、夜間撮影の練習をしていなかったのとお酒を飲んで寝ていることが多かったので、星の撮影はあまりできませんでした。
下の写真はポカラのフィッシュエイルロッジから星の軌跡を撮影したもの。
カメラはオリンパスOMD EM-1レンズはZUIKO DIZITAL ED 12-40mm F2.8 PROというオリンパスのフラッグシップ的な機材です。
カメラに内蔵されている「ライブコンポジット(比較明合成)」という機能を使い、ISO1600 F5.6で10秒間露出の写真を35コマ合成したものでその間の星の動きがでている。ただしただ撮影した、というだけで何を意図したか分からない写真になってしまった。またF2.8まで開放できるのにどうしてF5.6を使ったのかも分からない。練習ということでご容赦をお願いしたいと思います。
このライブコンポジットという機能を使うと私のような素人でも簡単に星の軌跡を撮影することができることが分かったので、練習した上で再挑戦したいと思います。
下の写真は夜明け前に同じフィッシュテイルからアンナプルナ南峰(中央)とダウラギリを撮影したもの。F5.6 で30秒露出すると星と氷の山を撮ることができました。
しかし30秒シャッターを開放すると光が動いて星などの鋭さが失われます。そこで15秒開放で撮影し、パソコンでヒストグラムを調整したのが下の写真です。こちらの方がきれいだと思いました。このあたりは経験を重ねていかないと分からないのでしょうね。
夜が暗いということは星の撮影に向いているだけではありません。スローシャッターを使うことで動きを表現した面白い写真を撮ることもできました。
下の写真はチトワンのホテルの庭で現地のタルー族の男性が踊っている写真ですが、スカートのような布の躍動感がでていて面白いと思います。
下の写真はバクタプルのホテルの庭園をF2.8シャッター速度5秒で撮影したもの。
眼で見たよりはるかに明るいと思いますがカラフルで面白い写真になっていると思っています。
暗いということは実は様々な工夫をして美しい写真を撮るチャンスがあることなのだ、と今回気が付いた次第です。