今年のトレッキングは例年より短い時間しかとれなかったので、プーンヒルに行くことにしました。
11月4日快晴。午前8時にポカラのフィッシュテイルロッジ前でガイドのDomと一緒になり、車で登山口のナヤプルに向かいました。
9時40分ナヤプル到着。途中目の前で二人乗りの単車が悪路で転倒し、後部座席の人が怪我をするアクシデントに遭遇(大事ではなかった模様)。
路線バスで来るポーターを待って10時40分ナヤプルを出発。20分ほど歩いてビレタンティBirethanti到着(標高1,025m)。ここにチェックポイントがある。ガイドが我々のトレッキング登録証(TIMS)を提出に行く。道はBhurungdi川の左岸沿いに登っていく。途中で昼食を食べて、午後3時5分にティルケドゥンガに到着(標高1,520m)。ここから吊り橋を渡ってBhurungdi川を越えて、ウレリUlleriへの急な登りが始まった。3,300段の石段である。
石段の登りは疲れるが中腹にヒマラヤザクラが咲いて疲れを癒してくれる。春秋に二度咲するという。石段の途中には所々茶店があるので、冷たいものを飲んで元気を取り戻した。
午後5時30分ウレリ(標高2,020m)到着。アンナプルナサウス(左)とヒウンチュリ(右)が目の前に見える。ウレリの方が谷底のティルケドゥンガより景色が良いので、朝ポカラを出発すればここまでは登っておきたい。
11月5日快晴。この日は歩く時間が短いのでゆっくり朝食を食べて9時にロッジを出発。12時Nangge Thantiで昼食。昼食は注文してから食事がでるまで1時間近くかかった。昼食後1時間程度で下ゴレパニ Lower Ghorepani(標高2,750m)に到着。GhorepaniのGhoreは馬、Paniは水である。
つまりゴレパニは馬の水飲み場でポカラとカリガンダキ川の上流ジョムソンを往来する隊商がここで馬に水を飲ませたのだ。したがって私は下ゴレパニが本来のゴレパニだと思うのだが、現在のロッジは展望の良い上ゴレパニの方が多い。15分弱登って上ゴレパニのロッジHungy Eyeに到着した。午後3時である。ロッジの入り口からダウラギリ(8,167m)が目の前に見えた。
11月6日快晴。午前5時過ぎにロッジを出て、5時50分過ぎにプーンヒル(標高3,210m)に到着。朝日は6時15分頃昇るというので、三脚を広げてしばらく待つ。ダウラギリとその右ツクチェピーク(6,920m)が夜明けを待っている。プーンヒルというのは、プーン族の丘という意味だ。8千メートル峰・7千メートル峰が林立するこの地域では、3千2百メートルの山も丘に過ぎない。日本に持ってくれば富士山に次ぐ高峰なのだが。
東側にはマチャプチャレが見える。
1時間弱朝のヒマラヤの景色を楽しんで下山。ロッジで朝食を食べてタトパニに下山開始。タトパニtatopaniとは熱い水のことで温泉だ。後は温泉を目指して長い道を下るばかりだ。12時30分 中間地点のシーカShikhaで昼食。
最後はカリガンダキ川にかかる長いつり橋を渡ってタトパニ(1,200m)に午後5時に到着した。
下山途中から目に入ってくるのはニルギリ峰(見えているのは中央峰6,940mだろう)が見えてくる。
11月7日快晴 タトパニからジープでポカラまで帰った。タトパニから途中のベニまでの20kmは特に道が悪く、2時間悪路を揺られた。
ポカラ空港からカトマンズに飛ぶ3時の飛行機を待ちながら、飛行場の屋上でビールを飲みながらアンナプルナ山群のパノラマを楽しんだ。
ネパールに来てから10日間快晴が続いたが、山に雲がわきはじめてきた。緩やかに天気は少し下り坂になるかもしれない。最高の天気の時にトレッキングができたことに感謝しながら、ポカラを後にした。