金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

甲斐大和の名刹拝観

2019年12月01日 | 旅行記

今日(12月1日)日川渓谷沿いの二つの名刹を参拝した。昨日大菩薩峠から石丸峠を歩いた後、日川沿いの民宿・高山荘に泊まり、今朝朝天目山棲雲寺天童山景徳院を参詣したのだ。

景徳院は武田勝頼一家の菩提寺で昔参詣した記憶がある。もっとも大菩薩峠の塩山側麓には雲峰寺という武田家の祈願寺があり、そちらの参詣と混同しているかもしれないので再度拝観することにした。

景徳院はやや標高が低く一部に色鮮やかに紅葉した楓があった。

武田勝頼のお墓にお参りする。

ふと1カ月ほど前大月の岩殿山に登ったことを思い出した。岩殿山は武田家重臣・小山田信茂の居城だった。武田勝頼は織田信長に攻め込まれて甲斐から逃げ出す時、信茂を頼ったが信茂に裏切られ景徳院に近い田野の地で自裁した。

期せずして短い間に武田家滅亡に関わる史跡を歩いていたことになった。

名刹でご朱印を頂こうと朱印帳を持っていったが両寺ともご住職はご不在だった。民宿のおかみさんの話では棲雲寺のご住職は鎌倉の名刹の方にお勤めに行かれているとのこと。

日川沿いの集落は過疎化で檀家が少なくなり、寺院経営が苦しいという話だった。

大菩薩峠周辺は手ごろな山歩きのフィールドだし、日川渓谷も釣りや紅葉見物で賑わいを見せるようだ。だが首都圏から近いので日帰り旅行の人が多く、宿泊客は少ない。

景徳院から甲斐大和駅までは2㎞程度の道を歩いてくだった。国道20号線に向かって下っていくと笹子トンネルの上の雁ケ腹摺山が大きく聳えてきた。勝頼が岩殿城に行こうと思うとこの山を越えていかねばならなかったのだ。信茂の裏切りがなくても、敗戦で疲れ切った勝頼主従にはこの山を越える力はもはやなかったかもしれないなどと考えながら私は人気のない甲斐大和駅に到着した。

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新雪の大菩薩嶺から富士山を拝む

2019年12月01日 | 

今年最後の東京近郊の山歩きは大菩薩峠だった。冬に大菩薩峠付近を歩くことが多いが一番の理由は天気が良くて富士山が目の前に見えるということだ。

11月30日土曜日快晴。山の会の仲間4人はJR甲斐大和駅に8時30分過ぎに集合して、タクシーで上日川峠に向かった。途中今秋の台風で路肩が崩れ、大型バスでは通行できないところがあり、路線バスはここで小型車に乗り換えることになっているとのこと。路面の一部は凍結していたが、上日川峠までタクシーで入ることができた。できればその上の福ちゃん荘まで車で入りたかったがこちらは凍結のため無理。

9時27分に上日川峠(標高1,600m)を出発して薄っすらと雪が積もった車道を登っていく。20分で福ちゃん荘に到着。

ここから唐松尾根に入り、雷岩を目指した。

唐松尾根を40分ほど登ると富士山と上日川ダムが見える気持ちの良い場所に着いた。

雲一つなく風もない穏やかな日である。

11時少し前に雷岩到着。雷岩から雪を頂く南アルプスの山々が良く見えた。写真の中央から右にかけて白根山山が並んでいる。右から北岳・間ノ岳・農鳥岳である。

仲間の内二人は大菩薩嶺を往復。この眺望のないピークを何度も訪れている私は今回敬遠して雷岩からの絶景を楽しむことにした。雷岩から大菩薩峠に下る道は太陽の光で霜柱や雪が溶けぬかるんでいた。

11時57分に大菩薩峠到着。昼食。カップ麺2つを4人で分けた。これはスープ替わりで皆さんちゃんとした弁当は持参している。天気は良くても氷点下の山中では暖かい汁ものは有難い。

昼食後熊沢山を越えて石丸峠に向かった。熊沢山の登り、つまり北面は深い樹林の中に薄っすら積もった雪の上を歩くが南面の降りは笹薮の中の泥濘道を歩くことになった。

12時50分石丸峠着。当初の計画ではここから小金沢山、牛奥ノ雁ケ原摺山を越えて下山する予定だったが、福ちゃん荘までタクシーで入れなかったことや登山道がぬかるんであまりピッチが上がらないこともありバス時刻に間に合わないと判断して、ここから下山することにした。石丸峠入口(小屋平)までは約40分の降り。13時45分頃バス停に到着して14時5分のバスに乗って「やまと天目山温泉」(日帰り温泉)に向かった。この温泉で下車する人はとても多かった。甲斐大和方面から大菩薩峠方面に入る人の定番コースのようだ。

 なお現在塩山方面から上日川峠に入る道は台風の被害を受け閉鎖中なので甲斐大和方面からの入山者が多かったのかもしれない。

 

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