金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

海外渡航用ワクチン接種証明書の発行、もう少しDXを活用しませんか?

2022年04月13日 | デジタル・インターネット
 今アメリカに短期旅行することを考えています。
 娘夫婦に生まれた子ども、つまり孫の顔を見て育児に奔走している娘を元気づけてやるためです。
  コロナウイルス感染拡大が収まらない中、海外渡航に手間がかかることは承知していますが、不愉快なのはワクチン接種証明に非常に手間がかかることです。具体的にいうと地元の市町村(私の場合西東京市)に郵送で申請書を送り、証明書を郵送で受け取らねばなりません(郵送オンリーかどうかは市町村で異なります)。
 その申請書にはパスポート写し、接種券の写し、接種証明の写し、住所の記載された本人確認書類の写し、返信用封筒(切手付き)を添付する必要があります。
 これは実に馬鹿げた手間がかかる作業です。何故なら私は厚生労働省が設計したスマートフォン上の新型コロナワクチン接種証明書アプリに既に登録しアプリ上では接種証明書が発行されているのです。
 この接種証明は海外でも有効なように英文表記されていますが、海外旅行中常にスマートフォンのアプリが立ち上がるという保証はありません。またスマートフォンを破損したり、紛失・盗難されるリスクがあります。
 だからペーパーで接種証明書の発行を依頼するのです。
 スマートフォン上のワクチン証明アプリは中々良くできたアプリでマイナンバーカードを読み込ませるとマイナンバーと紐づけされたワクチン接種記録が表示されるように設計されています。
 しかし誠に残念なことにこのアプリはペーパーベースの証明書発行と全く連動していません。市役所に「スマートフォンの接種証明書を持参してその場で証明書を発行してくれませんか?」と言いましたがまったく冷たい反応でした。
 何の権限もない市役所の末端の担当者がDXの何たるか?を知らない返事をしても、その担当者を叱っても始まりませんから私は電話を切りました。
 しかしDXが遅れている日本の問題を垣間見た気がします。
 デジタル大臣の牧島何とかが悪いのかその下が悪いのかあるいは市役所のワクチン接種証明責任者が悪いかは分かりませんが、折角マイナンバーを使って接種記録の紐づけを行っているのにそれを活用しないのはIT資源のロスです。
 こんなことも分からないバカを叩き出さない限り、日本のDXに未来はありません。
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株式投資家はインフレ全体を見て、債券投資家はコアインフレを見た?

2022年04月13日 | 投資
 昨日(4月12日)の米国株は午前中上昇していたが、午後にマイナスに転じた。昨日労働省が発表した3月の消費者物価上昇率が前年同月比8.5%と1981年12月以降で最高ななった(事前予想より高かった)ことで、連銀が一層金融引締めを加速するのではないか?という懸念が株式投資家の間に広がったからだ。
 3月の消費者物価を押し上げたのは、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格や食料品価格の上昇だ。
 上海のロックダウンに伴うサプライチェーンの目詰まりも物価を押し上げる材料になった。
 ただしエネルギーと食料を除くコアインフレ率は前年同月比6.5%の上昇、前月比では0.3%の上昇に留まった。事前予想ではコアインフレ率は前月比0.5%の上昇が見込まれていたので物価上昇がピークに近いと感じた人もいたようだ。
 実際昨日債券の利回りは低下した。前日2.779%を着けていた10年債利回りは2.724%に低下している。
 この現象を荒っぽくとらえると、株式投資家はエネルギー・食料を含む物価全体が歴史的なペースで上昇していることに懸念を抱き、債券投資家はエネルギーや食料を除くコアインフレ率の上昇速度が低下したことに多少の安堵感を得たということではないか?と私は解釈している。
 過去40年間で初めてという物価上昇率。場合によっては第二次世界大戦級の戦闘になると予想されるウクライナのドンバスでのロシアとウクライナの攻防。中国のロックダウンと新たに登場したオミクロンの新型XEと初めて経験することが実に多いこの頃である。まあ、刺激をプラスに受け止めていきましょう。
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