今アメリカに短期旅行することを考えています。
娘夫婦に生まれた子ども、つまり孫の顔を見て育児に奔走している娘を元気づけてやるためです。
コロナウイルス感染拡大が収まらない中、海外渡航に手間がかかることは承知していますが、不愉快なのはワクチン接種証明に非常に手間がかかることです。具体的にいうと地元の市町村(私の場合西東京市)に郵送で申請書を送り、証明書を郵送で受け取らねばなりません(郵送オンリーかどうかは市町村で異なります)。
その申請書にはパスポート写し、接種券の写し、接種証明の写し、住所の記載された本人確認書類の写し、返信用封筒(切手付き)を添付する必要があります。
これは実に馬鹿げた手間がかかる作業です。何故なら私は厚生労働省が設計したスマートフォン上の新型コロナワクチン接種証明書アプリに既に登録しアプリ上では接種証明書が発行されているのです。
この接種証明は海外でも有効なように英文表記されていますが、海外旅行中常にスマートフォンのアプリが立ち上がるという保証はありません。またスマートフォンを破損したり、紛失・盗難されるリスクがあります。
だからペーパーで接種証明書の発行を依頼するのです。
スマートフォン上のワクチン証明アプリは中々良くできたアプリでマイナンバーカードを読み込ませるとマイナンバーと紐づけされたワクチン接種記録が表示されるように設計されています。
しかし誠に残念なことにこのアプリはペーパーベースの証明書発行と全く連動していません。市役所に「スマートフォンの接種証明書を持参してその場で証明書を発行してくれませんか?」と言いましたがまったく冷たい反応でした。
何の権限もない市役所の末端の担当者がDXの何たるか?を知らない返事をしても、その担当者を叱っても始まりませんから私は電話を切りました。
しかしDXが遅れている日本の問題を垣間見た気がします。
デジタル大臣の牧島何とかが悪いのかその下が悪いのかあるいは市役所のワクチン接種証明責任者が悪いかは分かりませんが、折角マイナンバーを使って接種記録の紐づけを行っているのにそれを活用しないのはIT資源のロスです。
こんなことも分からないバカを叩き出さない限り、日本のDXに未来はありません。