日本のことが海外メディアで話題になることはほとんどありませんが最近の円安はさすがに話題になっています。CNBCにウェルスファーゴセキュリティーズのアナリストがドル円レートは130円を超えて近い将来135円に向かう可能性が高いと告げたという話が出ていました。円は米ドルだけでなく、ユーロに対しても弱含んでいます。表面的な理由は目先の金融政策の違いです。インフレを懸念する連銀や欧州中銀は政策金利の引き上げに動きますが、日銀は緩和方針を維持し国債買いオペを続けています。
日本と米欧の金利差が円からドルやユーロへのお金の流れを引き起こしています。だが原因はそれだけではないと私は考えています。つまりいつまでたっても金融政策の支援がないと元気がでない経済体質や価格転嫁力が弱い産業構造に世界中の投資家が嫌気が差してきているのではないかと考えています。だとすれば恐ろしいことですが。