早朝の山の写真を撮る場合、輝度差が激しいので人間の眼で見たような写真を撮ることはできない。
写真は午前4時ごろ、清里町から知床連峰を撮ったもので、知床連山に明るさを合わせると手前のジャガイモ畑が黒くなってしまう(シャッター速度1/2000秒)
一方手前のジャガイモ畑に明るさを合わせると知床連山が白飛びしてしまった。
これはカメラの明るさを表現できる許容幅(ダイナミックレンジ)が限られているため、シャッター速度を落として入ってくる光の量を多くすると明るい部分が白トビし、シャッター速度を上げて光の量を少なくすると暗い部分が黒ツブレするからだ。
その救済策の一つがHDRである。HDR(High Dynamic Range)とは、明るさを変えて撮影した複数の写真を合成することを指す。
下の写真がHDR機能を使って明暗複数の写真を合成したものだ。
HDRで写真を合成するには「複数の写真をパソコンに取り込んだ後アプリケーションを使って合成する」方法とカメラの中で合成する方法がある。
上の合成写真は「複数の写真をカメラ内で合成して作った」ものである。
HDRは便利な機能だと思うが、写真がややフェイクに見える場合がある。あえてフェイクっぽさを楽しむのも手かもしれないが。
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