東京で何かの拍子に「学生時代には岩登りをしていた」というと「じゃ谷川岳の一ノ倉沢も登ったのですか?」と聞かれることが多い。一ノ倉沢は東京の人には岩登り=谷川岳=一ノ倉沢という位有名な岩の殿堂なのだろうが、関西人の私は一ノ倉沢で岩登りをしたことがない。そして・・・まず今の体力や気力を考えると今後も一ノ倉沢を登ることはない。それ故か特段一ノ倉沢を見たいと強く思わなかったが、ワイフと近くまで来るついでがあったので、車を走らせ一ノ倉沢出会いまで入ってみた。
登ったことはないが写真や登攀記録で一ノ倉沢のことは良く眼にしている。しかし実物は想像を上回る迫力だ。
望遠レンズで滝沢や衝立岩を狙ってみる。
眼を対岸の白毛門に向ければ~観光客でそちらを見る人は誰もいないが~ゼニイレ沢が見える。谷川岳の頂上から一ノ倉沢に銭を投げると余りの傾斜に対岸の沢まで飛んでいくというのでこの名前が付いたとか。一ノ倉に比べると実に可愛らしいスラブだが、いつか登りたいと思っている沢である。
一ノ倉沢を中心とした谷川岳東面の岩や沢は私に「もうできないこと」と「これから頑張ればできるかもしれないこと」を教えてくれる中々貴重な場所である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます