以前「支出が支出を呼ぶ。はっきりした理由がある場合もあるが、マーフィーの法則の場合もある。」と書きました。
同じような文脈で考えると「学びは学びを呼びます」。そしてこちらは理由がはっきりしていると思います。実は今月下旬にネパールに小学校を建設支援してきたNPO団体で講演することになっていて、今月の初めから準備資料を作っています。
準備資料というのは、ネパールの経済発展の現状や教育セクターの開発計画の成果に関するものです。最初に集めた資料に基づいて、話のストーリーはほぼ固まってきました。次の段階は、もっと聴き手の関心を高めるにはどうするか?という工夫の段階です。そのためにはネパールの話だけでは、インパクトが薄い。お隣の大国でネパールの兄貴分のインドではどうなんだ?という話も触れてみたい。インドに触れるなら中国にも触れておきたい、と調べることはどんどん広がります。
見せ方にも知恵を絞ります。「複数のグラフを組み合わせてこんなグラフを作ると分かり易いな」と思うと、検索エンジンなどでエクセルのグラフの作り方にあたる場合もでてきます(昔はよくグラフを作っていたので覚えていましたが、今では忘れたことも多いですね(笑))。
つまり何か知的な活動をしようと思って、学び始めると次から次と知りたいことがでてきて、新しいを学びを呼ぶのです。
学ぶことが老化防止につながるという話はよく耳にします。
江戸末期の儒学者佐藤一斎は「老にして学べば、則ち死して朽ちず」と言いました。
だがアウトプットのない学びはどうも張り合いがありません。講演とか雑誌に記事を書くというのは、絶好のアウトプットの機会です。
そんな機会は減ってきましたので、少ないチャンスを活かして、学びの起点としたいと思いました。
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