Scan&Goとはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)が開発したスマホ決済システムです。自分のスマートフォンにScan&Goアプリをあらかじめダウンロードしておき、導入店舗で購入する商品のバーコードを読み取り、レジを通さずに決済する仕組みです。決済はあらかじめ登録したクレジットカードかPayPaybで行います。
自宅から400mほどのところにScan&Goを導入したマルエツがあり、たまに買い物に行くことがあるので好奇心から使ってみることにしました。
店舗の入り口にはScan&Goのポスターが貼ってあります。ここで立ち上げたアプリからポスターのQRコードを読み取ります。
と簡単に書きましたが実は私はQRコードを読み取らずにいきなり商品のバーコード読み取りをトライしたのですが、スキャンができません。そこで近くの店員さんに聞いて店舗QRコード読み取りに戻った次第です。
買い物が終了するとレジカウンター近くのスマートフォン読み取り機にアプリに現れたバーコードをかざして決済に進もうとしたのですが進みません。
また店員さんを呼んで見てもらったところ缶酎ハイが入っていたので、店員による確認が必要だったということでした。
ということで漸くScan&Goによる買い物を終了することができました。
以下このマルエツ店舗におけるScap&Goが普及するかどうかを判断してみましょう。
- 結論からいうとこの店舗ではScan&Goが普及することはありません。理由は当該店舗の主な顧客は近くの公営住宅に住む高齢者でスマートフォンの使い方にそれほど習熟した人はほとんどいないからです。実際私は何度かマルエツに買い物に行きましたがScan&Goを使っている人を見かけたことは一度もありません。また店舗も「本部の方から言われているのでポスターは貼っている」程度の取り組み具合でまったくScan&Go決済を拡販しようとはしていません。
- スマートフォンを使って消費者が商品を自分でスキャンし、レジを通さずにキャッシュレス決済で買い物をする方法には2つの方法があります。一つはこのScan&Goのように自分のスマートフォンを使って買い物を行う方法でこれが究極の形です。もう一つはイオンで導入している「レジゴー」方式です。これは店舗が貸し出す専用スマートフォンを使って商品をスキャンし決済を済ませる方法です。イオンの場合は「レジゴー」を決済のスマート化の一つと位置付け消費者サポート体制も整えていますので利用者は少しづつ増えていると思います。イオンは将来的には顧客のスマートフォンによる買い物と決済つまりScan&Go方式を目指しているはずですが、2つの決済方法の間には少しギャップがあると思います。イオンがどのようにそのギャップを埋めていくのか興味がありますね。
- ところで「自分のスマートフォンで購入する商品をスキャンし、電子マネーで決済する」というのは、スマートフォンの持っている幾つかの機能を使いこなす必要があるという点で私はスマートフォン中級者レベル以上のスキルがいると思います。
- まずPlayストア等からアプリをダウンロードして、本人登録をする必要があります。本人登録に続いてクレジットカードかPayPay口座を登録する必要があります。次に買い物する商品をスキャンする作業が入ります。買い物が終わるとスマートフォンのQRコードを無人レジ機に読み取らせ決済する必要があります。なおScan&Goは紙のレシートは出力されません。レシートが欲しい人はScan&Goアプリからレシートを登録しているメールアカウントに送れ、という指示を出すとレシートが送られてきます。
- スマートフォンを使うセルフレジの最大のメリットはレジ待ちの時間をなくし迅速に買い物を終えるとことにあります。ただし自宅の近くのマルエツの場合それほど混んでいることは多くありませんので、元々レジ待ちに大きな不満はないと思います。Scan&Goを導入するメリットを感じる消費者はほとんどいないのではないかと私は思います。もしスーパー等小売店が人手不足対策などのためスマートフォン決済を促進しようとするのであれば「かなり思い切ったポイント還元」のようなインセンティブと「専門スタッフによる導入支援」という支援策が必要でしょうね。そして重要なことは顧客層をプロファイルして地域毎に導入方針を立てることだと思います。
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