ボランティアで同じ市に住む外国人の方に日本語を教え始めています。もっとも体系的に日本語を教えるというよりも、話し相手になることで外国人に気軽に日本語を話す機会を提供しているというのが実態なのですが。
ボランティア活動に入る前に「やさしい日本語で伝える」といった簡単な講座はあったのですが、座学はそれでお仕舞いで後は外国人の方と向き合って話を進めています。対機説法というか、その人のニーズや語学レベルに合わせてテーラーメードなレッスンということです。
ただ共通しているのは、私も外国人の方もスマートフォンを傍において分からないことや不確かな言葉に出会った時は、スマートフォンを辞書替わりにしてレッスンを進めているという点です。
このような風景は数年前では一般的でなかったでしょう。
そしてもう数年すると日本語レッスンの講師向けガイダンスの中に「レッスンにおけるスマートフォンの活用方法」といった項目が登場してくるでしょう。
現在スマートフォンを使って何をやっているか?というとGoogleなど検索エンジンに日本語を入力して意味を調べる・正しい漢字を調べるという作業が多いのですが、語学学習にはもっと多様な使い方ができます。
以下私が「やり始めたこと」と「やりたいこと」を少し上げてみました。
まずやり始めたこととしては、英語を母語とする人に「英語で書かれた日本の紅葉スポット紹介する」ウェッブサイトを見ながら、内容を話言葉の日本語で説明して貰うという作業を行ってみました。
逐語訳ではなく、話言葉で分かりやすく説明する練習です。
次に「やりたいこと」としては、もし外国人の方が日本語訳に関心があるのなら、ウエッブサイトの翻訳機能を使って英文を日本語に機械翻訳してその日本語を読みながら変なところを修正していくという作業も面白いかな?と考えています。
もっとも相手の外国人の方が希望すればの話ですが。
日本語の発音を聞くということでは、パソコンの場合はChromeブラウザーのRead Aloudという音声読み上げ機能を使う方法が考えられます。
スマートフォンの場合は機種によって異なると思いますが、私の場合は「ユーザー補助機能」としての「選択して読み上げ」という機能を使うことができるように設定しています。
またマイクロソフトのWordには音声読み上げ機能がついていますから、長い文章を音声で聞くことも可能です。余談になりますが、自分で書いた文章を校正するときに私はこの音声読み上げを使っています。タイプミスを削減するためです。
このように考えると、スマートフォンやPCとその上で動くアプリケーションや色々なサービスの発展により、日本語を含む語学学習の方法を劇的に変えることができそうな気がします。
特に細かいニュアンスは別として、情報の本筋を知りたいとか、自分の希望を端的に伝えたいということであれば、スマートフォンは相当実用的な道具だと私は考えています。
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