昨日(12月6日)発表された米国雇用統計は非常に良い数字だった。11月の非農業部門雇用者増は、ダウ・ジョーズによる予想187千人を大きく上回る226千人だった。これはGMのストライキ終了に伴う雇用増41千人に背中を押された数字とはいえ、良い数字だ。また先月・先々月の雇用者数も上方修正された。失業率は前月の3.6%から0.1%減少して3.5%。時間給の伸びは前年比3.1%でこちらも市場予想の3.0%をわずかながら上回った。
この数字にCNBCで司会を務めているジム・クレイマー氏は「トランプ大統領を好きであろうが嫌いであろうが、現在我々は最高の労働市場に面している。11月の雇用統計は人生最高の雇用統計だった」と述べている。
人生で最高の雇用統計というのは少し大袈裟ではないか?と思うが、米国の景気後退懸念を振り払う強い数字であったことは間違いない。
米下院ではペロシ議長が弾劾訴追状の作成を指示し、大統領との決戦ムードが高まっている。一見不利に見えるトランプだが、堅調な雇用統計は強い味方である。誰しも給料が増えて消費に回せる金ができることは嬉しいし、そのような経済環境が持続することを望んでいる。11月の雇用統計を一番喜んだのはトランプ大統領かもしれない。
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