ソメイヨシノが盛んに散るこの時期神代植物園を訪れる人はそれほど多くない。多くの人は花の盛りに花見に出て今は少し疲れて休養しているのかもしれない。
入口の近くの池の脇の桜が散りながらその姿を池に移していた。
そこで一句 憂いつつ水辺を行けば花鏡
これはもちろん蕪村の「憂いつつ岡にのぼれば花いばら」のもじりだ。
ソメイヨシノの盛りが過ぎたこの時期、そう晩春の頃は少し物憂さがある。
しかしソメイヨシノという主役は交替するが実力のある脇役がなお春を飾るのもこの時期だ。
桜とパンパグラスを撮ってみた。
八重紅枝垂という桜は今が盛りだ。
ボケの花も咲いている
つつじの花もきれいだ
チューリップの原種といわれるガーデン・オブ・クルシウスという花も咲いていた。
遠くに目を向けると新緑が目についた。
季節は廻りやがて本格的に新緑の時期になる頃にはバラが咲き、そして槿がさくだろう。
主役が舞台を降りた後、渋いわき役が演じるこの時期の比較的人が少ない植物園を歩くのが好きである。
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