金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

DrawboardはPDFの加工に「使える」ソフト

2016年10月22日 | デジタル・インターネット

PDF(Portable Document Format)は、仕事の上でも趣味やボランティア活動の上でも活用することが増えている。

PDFファイルを如何に有効に活用するか?が情報処理速度を決める一つの要であるといっても良いだろう。

特に英語の文章に簡単な注釈をつけて仲間と共有する場合など非常に役に立つ。写真は今月末にネパールに行くとき、チトワン国立公園でハゲワシの 食餌場を作り絶滅危惧種の保護にあたっている動物学者と面談する前に送られてきた資料を仲間に配布するため簡単なメモを作ったものだ。

1)送られてきた英文(ワード)をPDFに変換する。

2)SurfaceパソコンでDrawboardというPDFに手書きができるソフトを起動する(Surfaceには無料でプリインストールされている)。

3)Surfaceのペンを使ってコメントを手書き入力する。

4)PDF化した別の資料(地図など)と一緒にまとめて一つのファイルにする。

5)それを保存して関係者に配布する。

これで完了だ。

手書き文字はundoボタンで取り消したり、Eraser(消しゴム)を使って簡単に消すことができる。今回はすべて手書きで書いたが、キーボードでtype入力もできるので、使い分けた方が良いだろう。

と便利なDrawboardだが、使い始めたばかりなので、十分機能を理解していない。上のプロセスでいうと1)の「ワードからPDFへの変換」と4)の複数の

PDFを一つのファイルにまとめる」工程には使い慣れているFoxit Phantom PDFというソフトを使っている。DrawboardにどのようなPDFをオーガナイズする機能がついているのか勉強していないからだ(使用説明が英語なので調べるのが面倒)。

ということでしばらくはDrawboardというPDF手書きソフトとPhantomというPDFをオーガナイズ(ページの入れ替え、削除・追加が簡単)するソフトの両刀使いが続きそうである。そしてこの二刀流が情報処理速度を高めていることは間違いないだろう。

 

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銀行のノルマ営業監視、徹底するならETF残高や低コストバランスファンドの残高を見れば?

2016年10月20日 | 金融

今日(10月20日)日経新聞朝刊に「銀行のノルマ営業監視 金融庁行政方針 米ウエルス銀行不正を念頭 顧客本位を求める」という記事がでていた。

記事のポイントは次のとおりだ。

  • 一般に銀行は、投資信託など手数料収入につながる投資商品の販売などを目標を支店ごとに設定、営業職員にノルマを割り振り目標達成を目指す。
  • ノルマが行きすぎると手数料の高い商品を顧客に勧めかねない。
  • 金融庁は検査・監督を通じ各行のノルマや評価体系が顧客本位の姿勢とかみ合っているかどうかを点検する。

今はやりの言葉でいえば「顧客ファースト」を徹底するということだ。これは正しい。では具体的に金融庁は銀行に顧客ファーストを徹底する手段を持っているのだろうか?

私は金融庁がやる気になればツールはある、と考えている。それは何かというと「銀行や証券会社が販売する金融商品の中の低コストで顧客メリットが高い金融商品が占める割合や残高をチェックし、銀行の営業姿勢を問う」という方法だ。

具体的にはETF(上場型投信)や低コストのバランスファンドの販売比率をチェックするということになる。

ETFは世界の投資家の間で残高が伸びている金融商品だ。元々はs&P500やTOPIXのように市場平均に投資するパッシブ商品として開発されたものだが、現在ではセクター別ETFやレバレッジ型ETFなど多様な商品が提供され、投資家の多様なニーズに応えている。

下のグラフは日米のETFの残高推移を示したものだ。

米国のETF市場は245兆円だが、日本のそれは6%程度の16兆円に過ぎない。

次に米国のETFの投資家タイプ別の割合を見てみよう。

これは本日のWSJに載っていたものだが、半数以上はInvestment advisorが投資主体となっている。Investmen Advisorは富裕層や中間層の個人の資産運用を委託されているので、投資主体は個人である。つまり米国のETFの半分以上は個人投資家によって保有されていると考えてよいだろう。

ETFの信託報酬は安い。日本の株式市場で簡単に売買できるTOPIXやS&P500の信託報酬は0.1%前後である(ただし売買に関しては株式と同じ委託手数料がかかる)。

この信託報酬はいわゆるパッシブ型の投資信託の数分の1だし、アクティブファンドに比べると1割以下である。しかし日本の金融機関は個人投資家に積極的にETFを奨めることはない。なぜなら金融機関にとって儲けが薄いからである。

内外複数のクラスの資産に分散投資し、定期的にリバランス(資産配分の再調整)を行うインデックス運用型のバラUFJこンスファンドも個人投資家に有利な商品だと思うのだが、こちらも残高は伸びていない。

日経マネーによると三菱UFJ国際投信が今年3月に設定したeMAXIS最適化バランスファンドの残高はわずかに2.1億円だ。

ニッセイアセットマネジメントが昨年8月に設定した同様のファンド(ニッセイ・インデックスバランスファンド)の残高は11.2億円だ。

上記ファンドの信託報酬は、各々0.54%、0.37%と資産規模を考えるとかなり低水準の商品なのだが、残高は伸びていない。

詳しいことは分からないが、営業部隊の力が入っていないのかもしれない。

日本では個人投資家が自分で顧問料を支払い投資アドバイザーを使うケースは多くないと思われる(超富裕層は別だろうが)。したがって「投資相談」は、証券会社や銀行で行うことになるが、証券会社や銀行は「顧客ファースト」ではなく「自社利益ファースト」のアドバイスを行うことが多い。

なぜなら営業部隊は利益目標を背負っているからである。

本来はこのような資産運用業界の構造そのものに問題があるのだが、これは一朝一夕には変えられないだろう。

そこで私の提案は、金融機関がどれ程顧客ファーストな商品を販売したか?でチェックしてはどうか?というものだが、如何だろうか?

 

 

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無職と書くかわりにpensionerと書く方法がありますよ

2016年10月19日 | うんちく・小ネタ

滅多に読まない新聞の読者投書欄だが、今朝たまたま読売新聞の投書欄に70代の元大学教授が役所などに提出する職業欄に無職と書かされるのに抵抗を覚えるという一文を寄せているのが目にとまった。

日本ではあまり一般的ではないと思うが、退職者は職業欄に無職ではなく、年金生活者と書くのが海外では一般的だという話を聞いたことがある。日本人でも退職者が海外旅行をするとき、職業を記入する場合は「無職」ではなくPensionerと書くべきだと言われている。無職と書くと収入がない人だと思われ、入国管理局などが不安になるからだ。

私は昔企業年金関係の仕事をしていて、米国のステートストリートと一緒に仕事をしていたことがある。ステートストリート銀行は年金や投資信託といった信託業務を取り扱う米国の大手信託銀行だが、その幹部は常に「自分たちは年金業務を通じて退職者たちの尊厳を維持することを目指している」とコミットメントを述べていた。

米国流のレトリックがあることは割り引いて考える必要があるが、独立した収入源(政府や家族に頼らない)が退職者の尊厳を確保していることは間違いない。

年金、少なくとも企業年金は退職金の延払いであり、退職金は給与の後払いであることを考えると年金は決して誰から与えられる「恩給」ではなく、自分が稼いだお金なのである。

Pensionには年金という意味の他、家族経営の小規模宿泊施設という意味もあるが、語源は同じらしい。つまり退職した人が将来の収入のために、自宅などを改装して宿泊施設にしたことによるという。

中国の古典(管氏)に「衣食足りて礼節をしる」という言葉がある。生活が豊かになるとおのずと道徳心が向上するという意味だ。古代ローマは市民層が崩壊したことにより滅亡した。

これからますます高齢化が進む日本では「高齢者」としっかり市民と位置付ける必要がある。無職と書くよりはpensionerと書く方が良いと私は考えている。

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オバマ大統領、トランプに泣き言はやめろ、と警告

2016年10月19日 | ニュース

米大統領選挙も最終段階。ここにきて支持率低迷や性的暴行疑惑に苦しむトランプ候補が、大統領選挙で大規模な不正投票が行われているという持論を展開している。主張の中身は「市民権を持たないものが民主党に投票する」「有権者登録が不正確」というものだ。

このトランプ候補に対して先週末オバマ大統領がstop whining about 8 Nov. election being rigged「11月8日の大統領選挙は不正操作がされていると泣き言をいうのは止めなさいと警告を鳴らした。

Whineは「かん高い声で雑音をたてる」「不満をのべる」「幼稚な方法で物乞いをする」という意味だ。発音は飲むワインwineと同じ。理不尽は要求をする相手に「いい加減にしろ」という場合に使えるので覚えておいてもよいかもしれない。

Rigは「船に艤装する」とか「石油の採掘装置」という意味で知っている人が多いと思うが、選挙や入札で不正操作をするという意味もある。

オバマ大統領は「自分の人生の中で、あるいは現代の政治史において、大統領候補が選挙前に選挙制度の信頼を損ねるような発言をしたのは見たことがない」とトランプ候補をたしなめた。

トランプ候補の発言に対して、共和党の副大統領のベンス氏は「共和党は選挙結果は絶対に受け入れる」と火消しに動いている。

このような暴言が続くとトランプ候補の墓穴は広がる一方だと思うのだが、選挙が終わってもゴタゴタがありそうな気もする。

泣き言をいうとか、幼稚な方法で物乞いをするなどというのは、リーダーとして最も恥ずべきことだと考えるのはどの社会でも同じだろう。

トランプという男には美学がないのだろうか?

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トレッキングに向けてソーラー充電器をチェック

2016年10月18日 | デジタル・インターネット

今度のネパールトレッキングにソーラー充電器を持っていきます。

ソーラー充電器は特に買いたくて買った訳ではなく、大容量充電池をアマゾンで買った時セット販売されていたので、買ったものです。メーカーはRav Powerという中国の会社。出力コードは2本ついていますので、スマートフォンと充電池に同時使用が可能(理屈の上では)です。

国内では実使用経験なし。今まで本棚の隅で眠っていました。

しかし日差しの強いネパールでは昼休み(ランチタイムは1時間程度と長い)やロッジに早く着いた時など使うチャンスは多いと思います。

ネパールは電力事情が厳しいので、山奥になると充電料を取られますので、多少節約にもつながるでしょう。

さて今朝(東京・晴)で充電能力をチェックしたところ、10分間でスマートフォンを10%(39%⇒45%)充電しました。

日差しが強いネパールでは1時間でスマートフォンの充電が可能かな?と期待しています。

便利な道具ができたものですが、一方でスマートフォンやキンドル(電子本読書用)など、電力を消費するgadget(小物)も増えています。

ソーラー充電器がどれくらい機能するかは分かりませんが、バックパックの外にぶら下げて歩いているとお洒落な感じがすると思うのですが、どうでしょうか?

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