「木馬」ではなくて「馬」。レイモン・クノーの短編です。早川書房の〈異色作家短篇集〉20『エソルド座の怪人 アンソロジー/世界篇』(若島正編)所収。
これが、もう、私のツボにはまりまくり。思い出すたびニヤニヤとうれしくなります。
短編というか、長~い小話のようなものだけど、語り口といい、「馬」のキャラクターといい、これ以上ないくらいに良く出来ています。
クノー、いいよなあ。
これが、もう、私のツボにはまりまくり。思い出すたびニヤニヤとうれしくなります。
短編というか、長~い小話のようなものだけど、語り口といい、「馬」のキャラクターといい、これ以上ないくらいに良く出来ています。
クノー、いいよなあ。
初めてレイモン・クノーを読んだのは、確か高校生の頃。今から40年近く前になりますか。学校の図書館に〈集英社版・世界文学全集〉があって、ゴールディングだとかボルヘスだとかイヴリン・ウォーだとかぞくぞくするほど面白いラインアップなので片っ端から読んでいるうちにジャン・ジロドゥとレイモン・クノーがカップリングされた巻にぶち当たったのでした。クノーの作品は『人生の日曜日』と『きびしい冬』。それから大学を出る頃までクノーの翻訳を探しては読んでいたような気がする。
10年ほど前の『文体練習』がクノーとの再会となりました。「やっぱりクノー、面白い!」と思って、で、今回の「トロイの馬」。
解説によると短篇集の翻訳が進んでいるとか。早く出ないかなあ。