惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「一時」の恥

2013-02-16 21:19:37 | うんちく・小ネタ
 ロシアのチェリャビンスクに落下した隕石は、直径17メートル、重さ10000トンだとか(NASA発表)。
 凄いなあ。動画で見ると、白くて太い煙の帯がぐんぐん伸びて、衝撃音、大発光に至る。

 確率的にいうと100年に1度の出来事ですか。見られた人は運が良かった(悪かった)?
 不謹慎かもしれませんが、私は現場で見てみたかった。

 「私も知りませんでした!」と、叫びそうになったのは、山口文憲さんの『若干ちょっと、気になるニホン語』(筑摩書房)の「一時避難所」の章を読んでいた時のこと。
 自転車でホームセンターへ出かける途中、信号待ちの際に山口さんがふと見上げると、次のように書いた案内板が出ていたというのです。

「いっとき避難場所」
 「一時避難場所」のことですよねえ。その読みが「いっときひなんばしょ」だとは。
 山口さんの調べによれば「首都圏では、ほとんど全自治体が」こう称しているとか。

 たとえば横浜市南区のホームページにはこうあります
 またウィキペディアにも「一時避難場所(いっときひなんばしょ(※一部の地域ではいちじひなんじょという)」と書いてある。

 OKWaveの質問欄では、「一次避難所」と区別するためにこう呼ぶともありますが、なるほど、お役所らしい考え方ではあります。

 ちなみに、台所仕事をしている家内に「一時避難所」は「いっときひなんじょ」なんだよ、と教えると、「ええっ!」と言って、持っていたお鍋を取り落としそうになりました。衝撃の「いっとき避難所」。