思い出せないのか、最初から覚えていないのか、こまかいところがよくわからないことがあります。気になりだすと、夜も眠れません。
今朝、布団の中の夢うつつ状態の時、「ここ掘れワンワン」と鳴く犬のことで悩んでいました。
「あれは正直爺さんが飼っていた犬だなあ」などと、考えています。「隣の意地悪爺さんが借りていって、割れ瓦とかゴミとかが出たので怒って殴り殺したんだっけ」
このあたりまではいいのですが、ここから先が怪しい。
正直爺さんは灰を撒いて枯れ木に花を咲かせたはず。でも、その灰はどこから出たんだっけ?
まさか、犬を焼いた灰ではなかったよなあ。
……と、こんなことを悩んでいて、結局、中途半端な時間に目が覚めてしまいました。
昔話はきちんと覚えておいて、小さな子どもに話せるようにしておきたいものですね。「かちかち山」は大丈夫かな?
〈ナンクロメイト〉12月号が発売になりました。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――
- ダニエル・チャモヴィッツ 『植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち』 (矢野真千子訳、河出書房新社)
- 川端裕人 『リョウ&ナオ』 (光村図書出版)
- 大塚初重 『土の中に日本があった 登呂遺跡から始まった発掘人生』 (小学館)
『植物はそこまで知っている』は、かつて話題になった『植物の神秘生活』のようなニューエイジっぽいものではなく、植物のもっているセンサーと、そこから得た情報をどのように生かしているかという研究結果を報告したまっとうな本。読むと、花に触れる時など、ちょっと考えてしまうようになるかも。