相対性理論によれば、光速に近い乗り物の時間は進むのがゆっくりになるらしい。逆に、本屋さんの中では時間が速く進むというのも、理論はともかく、実感としてはよく知られているところであろう。
今日がそうでした。散歩の途中、少し時間があるからと、つつじヶ丘の書原に寄ったところ、夕飯用のサンマを焼く時間があっという間に迫っていてアセりまくりました。
本屋さんでは棚をあちこち見ていたせいもあるのですが、おそらく、『文藝別冊・赤瀬川原平』と『妄想科学小説』(どちらも河出書房新社)を見比べているうちに、時間が飛び去っていったものと思われます。
というのも、文藝別冊にも「妄想科学小説」は載っているのですね。15編のショーショート集。これを拡大させた形の単行本が『妄想科学小説』。ショートショートがもっとたくさんと、短いエッセイなども収録されています。
両方、買うべきか、どちらか一方にすべきか、迷ったのです。
迷った挙句、とりあえず文藝別冊だけをレジに持っていったのですが、その時にはもうギリギリの時間になっていました。ヤバイ。
急いで帰ったので、結果的にはオーライで、夕飯のサンマは間に合いました。
良かった、良かった。美味しかった。しかし、本屋では時計を気にしなくては。