9~10日(土・日)は三重県鳥羽市のホテル戸田屋にて開かれた第55回日本SF大会「いせしまこん」に参加しました。
会場の戸田屋さんは鳥羽駅からすぐの海沿いに建つ一流ホテル。
プライベートビーチに小さいながらもプールが付属、専用の桟橋からは鳥羽湾のクルーズに出られるし、お風呂もあちこち3か所もあるという豪勢な設備。
でも、参加したSFファンは昼過ぎから深夜、早朝まで、ひたすら館内で企画めぐりをし、ファン同士での気の置けない会話にいそしんでいました。
かくいう私も、ずっとディーラーズルームに入りびたり状態で、ファンジン〈宇宙気流〉や拙著を売りながら、訪れた人たちとの会話を楽しみました。
熊本地震で被災した梶尾真治さん(星雲賞受賞おめでとうございます!)が立ち寄ってくださったり、昔からの友人・安田均さんが〈気流〉の最新号を見ながら、「懐かしい人たちがまだ書いている。これは買わなくちゃ」と言ってくれたり。
途中、老舗同人誌〈イスカーチェリ〉の人たちや彩流社の編集さんと食事に出かけたりしましたが、あっという間に10時間ぐらい経過。10時過ぎには店じまいをして、大浴場でお風呂に入ったりした後、布団にもぐり込みました。
5人部屋だったのですが、夜中過ぎからバラバラに入室してそのまま寝たので、日曜の朝、目覚めて初めて、同じ部屋に誰が泊まっているかを知ることに。作家、翻訳家、イラストレーターなど古株のファン5人が集まっていました。
ということで、朝になってから挨拶し合って、談笑。
写真は本館の階段のあるホールを見下ろしたところです。1日目の夕刻だったかな。
いちばん下では加藤直之さんが公開ペインティング中。右上の一画では藤井太洋さんが公開ライティング(小説執筆)中。ドームはお馴染みの手作りプラネタリウムですね。
暗黒星雲賞(大会中もっとも注目した人やもの、出来事を投票で選定)自由部門には、堂々、この戸田屋さんの建物自体が選ばれました(ゲスト部門では梶尾真治さんが、星雲賞と併せてダブル受賞)。
ホテルの中を移動しようとしても、どうしても内部構造が把握できず、何度も迷いました。歩いているうちに、「あれ、ここはさっき通ったような?」ということを繰り返したり。
素晴らしい迷宮体験でした。再チャレンジしたい(海水パンツを持って)。