気温が上がらず、北風が吹きまくる寒い一日。
家の外まわりの物が風に吹き倒され、何度も対処する必要がありました。
NHKの大河ドラマ「光の君へ」第2回で、まひろ(紫式部)が代書屋をやっていました。なるほど見事な設定だと感心。
詩文に優れた資質が生かせるし、後に作家になるための修行にもなりますね。恋の成就を手助けして和歌を代作することで、さまざまな人情模様が取材できたといえます。
脚本の大石静さんのアイデアなのでしょうが、もしかしたら平安時代、商売にすることはないにしても、頼まれて和歌を作ってやる人はいたかもしれないと思いました。日本の古代って、とても変なところがあります。
ところで、代書屋といえば落語の演目にこのタイトルがあり、上方落語の4代目桂米團治さんが自分の体験をもとに語ったものだといいます。
子どもの頃、ラジオで聞いた記憶がありますが、あれは誰がやっていたのか?
しかし、この落語のいちばんの思い出は、なんといっても立川談志さんが1981年春に東横落語会で演じた一席。
運よくナマで聞いたのですが、あれは凄かった。腹の皮がよじれるとはこのことかと思うほど笑わされました。
談志の師匠の柳家小さんが、談志の代表作は? と訊かれて「代書屋……代書屋」と言っていたように思いますが、私も同感。
あれが聞けたのは一生の宝です。