惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

『鴉の肖像』

2008-12-07 20:47:28 | アート・文化

 〈新青年〉研究会の八本正幸さんがお作りになったDVDビデオ『鴉の肖像』を観ました。2002年に101歳で亡くなった探偵作家・渡辺啓助への生前のインタビューや偲ぶ会での関係者挨拶から、渡辺さんの人と作品を描き出すドキュメンタリー。

 年老いた作家が、自分の人生を語る。それは作品と渾然一体となっているかのようだ。

 作家として生きるとはどういうことなのかが強烈に伝わってきます。作品を生みだす不思議な生きものがいるかのような気がしました。
 以前、井上光晴さんを撮った『全身小説家』(原一男監督)を観た時も、作家というのは奇妙な生きものだと思ったのですが、渡辺さんの場合はまた別の奇妙な……。

 人間にとって、作品とは、仕事とは、何なのでしょう。

 『鴉の肖像』について、詳しくはこちらを。


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2 コメント

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 ミステリ好きを自任しながら、渡辺啓助さんとい... (スターシップ)
2008-12-07 23:51:26
 ミステリ好きを自任しながら、渡辺啓助さんという人の本は読んだ事ないです。もしかしたら、1度くらいは読んでるかも知れないけど、忘れてますね。
 機会があれば読んでみたいです。しかし101歳まで生きたとは大往生ですね! 改めて日本人の寿命が伸びたのを実感しました。
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大正時代、日本でミステリ――というか探偵小説が始... (森下一仁)
2008-12-08 20:17:45
大正時代、日本でミステリ――というか探偵小説が始まった頃から活躍なさってらした方ですからね。今のミステリファンが知らなくてもしょうがないかもしれません。
本当に、つい何年か前までお元気でいらしたんです。私も一度、お目にかかったことがあります。
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