惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

小鳥の餌

2007-01-24 21:01:51 | 季節

Hiyo0701  冬場は庭の木の枝に吊るしたカゴに、食べ残しの果物を入れるようにしています。メジロやヒヨドリがやって来てついばむのです。その姿を眺めるのが楽しい(写真はヒヨドリ)。

 年末からずっとリンゴがあったので、毎朝、身のかけらや皮(小さくちぎって)を小鳥の餌にすることができました。が、そのリンゴも底をつき、さて次はどんな果物を手に入れようかと思案していたところ、買い物から帰った家人が「ひとつ離れた駅前の果物屋さんが、古くなった果物を箱に入れて100円で売っている」と教えてくれました。
 クズにするよりは捨て値で売った方がましというような状態のものなのでしょう。でも、小鳥たちにとってはご馳走。散歩のついでに、その店に寄ってみました。

 ミカン箱ほぼ一杯のミカンにそばかすの出たバナナ、ちょっとしなびたリンゴなどが入った箱に「100円」と書いてあります。さっそくレジに持っていって100円玉を渡し、そのまま出ようとすると「お釣りがゆくわよ」とオバさんの声が追いかけてきました。サービスタイムだったらしく、15円戻してくれたのです。

 たった85円で山盛りの果物! またしばらく、朝の小鳥の餌の心配をする必要がなくなりました。嬉しい。


パンダ猫の小径

2007-01-23 20:00:22 | 日記・エッセイ・コラム
 地元の小学校の脇に抜け道があります。小川の上にコンクリート板を並べて暗渠にし、そこを歩行者と自転車が通ることができるのです。
 北側にあるハケの林へ抜けるのに便利なのでよく通るのですが、そこにノラ猫がいるのです。昨年だか、一昨年だかに仔猫が生まれ、元気良く育ちました。また繁殖すると大変なことになると心配しているのですが、果たして不妊手術が可能かどうか。

 ま、それはともかく、猫たちはどれも白と黒の模様がはっきりしていて、いわゆるパンダ猫ばかり。まっとうな「パンダ」もいれば、白黒が逆転した「パンダ」もいます。
 親子合わせると5匹ぐらいはいるはずですが、その猫たちが必ずしも固まっていなくて、抜け道のあちこちに陣取っているのです。さっき左の塀の上に見かけたかと思うと、つぎは右の道路脇に……という具合。今日は飛び飛びに3匹と出会いました。
 特に名前のある通りではないのですが、これからは「パンダ猫の小径(こみち)」と呼ぶことにしたいと思っています。


カレーとイギリス人

2007-01-22 21:19:19 | 食・レシピ
 リジー・コリンガム著『インドカレー伝』(東郷えりか訳、河出書房新社)を読むと、インドでのカレーの生い立ちだけでなく、イギリス人とカレーの関係もよくわかる。何しろ、スパイスの効いたインドの料理をまとめて「カレー」のひと言でくくったのは「大雑把な英国人」だったというのですから。
 インド料理がイギリス人の手によってカレーにされたことはわかるとして、しかし、今やカレーはイギリスの国民食のようなものだというのには驚かされます。
 「カレーはイギリス文化の切り離せない一部と考えられている。インド料理を食べにいくことは、きわめてイギリス的な行動になっている……」とコリンガムは書いている。

 しかも、イギリス人がインド料理を食べに行くのは、パブで酔っ払った後が多いというのですね。
 「大声で騒ぐ酔っ払いがインド料理店になだれ込み、激辛のヴィンダルーやパルを注文して男らしさを誇示する慣習は、インドの食べ物とイギリス人のあいだの気がかりな一面でもある」などというくだりを読むと、フーリガンたちが口から火を吹いているようなイメージが浮かびます。

 イギリスから伝わった日本のカレーが、すっかり家庭料理になって良かった。いえ、外で食べて辛さを楽しむのもまた良いものですけど。


代官山

2007-01-21 21:05:57 | まち歩き

 昨日はミキータ代官山でイタリアワインの勉強をしながらの昼食会。優雅でゴージャスなひと時を過ごしました。
 お料理は美味しいし、サービスは素晴らしいし、ワインもあれこれ楽しめて、最高。

 せっかくのお出かけなので、ついでに周辺を散策しようと思い、渋谷から歩きました。
 東急プラザ前の歩道橋が起点。まっすぐ南に向かう坂を登るとネパール料理の店やアニメグッズの専門点などがあります。
 桜丘町を抜けて鶯谷町。こんなところにも「鶯谷」という地名があるんですね。乗泉寺という大きなお寺の前を通り過ぎ、次は猿楽町。どういういわれのある町名なのでしょうか。古代住居跡公園という興味深い公園があります。残念ながら寄らずに猿楽小裏交差点を渡って八幡通りを少し行く。左に折れて坂道を下ると谷の下を東横線が走っています。踏み切りを渡り、今度は登り坂。
 坂の上を右にとってゆるいカーブを下ると目指すお店がありました。マンションのB1で、ちょっと見にはレストランとはわかりませんね。

 帰りは旧山手通りと並行する裏道を鉢山町、南平台と歩いて道玄坂上へ。
 神泉駅から電車に乗って初台に回り、オペラシティでピアノを聴いて帰りました。

 小雪のちらつく大寒でしたが、ワインの酔いもあってふわふわと温かい気持ちで過ごしました。なんだか申し訳ない気分。


ペンパル

2007-01-19 19:53:57 | 日記・エッセイ・コラム
 終日読書。
 読んでいるものに関連してネットで調べものをしている途中、横浜の地図を眺めていた時のこと。目的ではなかったのですが、ある学校が表示されていて、目をとめました。
 その学校に通っていた人と、高校時代、文通をしたことがあるのです。確か、私が〈SFマガジン〉に出した投書を見て手紙をくれたのでした。

 なつかしいなあ、あの頃「将来はSF作家になりたい」といっていた彼女は、今、どうしているのだろう?

 そんなことを思っているうち、名前で検索してみることを思いつきました。ちょっとドキドキしてググッてみると……。
 2件ヒットがあり、そのどちらも、ある歯科医院を紹介したページでした。
 院長さんは同姓同名。かつてのペンパルでしょうか?

 横浜市内なので、可能性は高いように思いますが、その先はわからない。この思い出は、このままそっとしておくことにしました。