惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

春紫苑

2013-04-24 20:58:49 | 草花
 朝から南の風が強く、雨が降ったりやんだり。でも、気温はそんなに上がりませんでした。最高気温17.6℃(隣町アメダス)。

 国土調査法にもとづく地籍調査が進んでいて、この夏、また田舎での調査に立ち会わねばなりません。やっかいですが、明治維新以来の重大な国家事業ゆえ、おろそかにするわけにもゆきますまい。

 このサイトの図表によれば、地籍調査の進捗率は全国で50パーセント。地域によってずいぶん差があり、99パーセントが終わっている沖縄から、まだひと桁台が多い近畿までさまざまです。私の田舎の高知は48パーセントとほぼ全国水準(いずれも昨年3月末時点の数字です)。

 前にも言ったかと思いますが、これまでの公図は明治維新当時に、それまでの土地名(字)と所有者とを寄せ集めたもので、実に大雑把です。そのまま100年あまり使い続けたというのが、実に、まったくのお役所仕事という気がします。
 それを改訂するという機会に行き当たったのを、幸運と見るか、不運と見るか。今のところ、やっかいでしかありませんけれども。

Harujion1304 今日の花はハルジオン。キク科の多年草。北アメリカ原産。
 茎が中空で、つぼみがうなだれているところが、この後、花季を迎えるヒメジョオン(姫女苑)とのわかりやすい違いです。

 ハルジョオン(春女苑)ともいいますが、わざわざハルジオンと命名した牧野富太郎博士としては、秋に咲くシオン(紫苑)との相似を強調したかったのでしょうね。
 ちなみにヒメジオン(姫紫苑)という花もあり、このあたりの名前はややこしい限りです。


鈴振花

2013-04-23 20:56:34 | 草花
 今月4日の日記にトウダイグサのことを書きました。
 その時、「別名は鈴振花。果実の形が鈴に似ているのだそうです」と書き添えたのですが、果たして実際の果実はどのようなものなのか、散歩の途中で同じ道端にまた寄ってみました。

Suzugusa1304 これが今の果実の様子。
 鈴? それよりもっと似ているものがあるような。

 オオイヌノフグリの果実なんかもこんな感じですよねえ。割れている様子はお尻のようでもありそうだし。
 ま、可愛いといえば可愛い形です。

 3日前の日記でモッコウバラの八重咲きの黄色だけが芳香がないと書きました。
 今日、歩いていたら白の八重咲きを塀に這わせているお宅があったので、そばに寄って嗅いでみました。
 良い香りがします! 
 バラにしてはややきつく、甘いというよりは爽やかな感じですが、それでもバラの芳香。
 あまり見かけませんが、白のモッコウバラも良いものですね。


赤花夕化粧

2013-04-22 21:17:03 | 草花
 うーむ。今日から暖かくなると期待していたのですが、最高気温15.5℃(隣町アメダス)と平年よりかなり低め。体調管理も野菜の生育も大変です。

 しかし、午後には北風がようやくおさまったので、懸案だったカナメモチの若葉の消毒をしました。ごま色斑点病対策。糸状菌に効果のある薬剤を噴霧しました。
 1週間から10日後にもう一度、噴霧する必要があるらしい。
 効果があると良いのですが。

Yuugesho1304 写真の花はアカバナユウゲショウ。アカバナ科の多年草でヨイマチグサの仲間です。
 この時期から夏にかけ、川岸などに咲いていて可憐です。メシベが大きいのが特徴。
 薄暮時に撮ったのでボヤけた写真になりましたが、立体視すると少しはくっきりします。


しないべき

2013-04-21 20:43:41 | ことば
 「朝日新聞はおかしい!」
 数日前のことですが、家内が憤慨していました。朝刊の全面広告で〈朝日新聞デジタル版〉を売り込んでいるけれど、そのコピーが変だというのです。

 見てみると、次のような文が――

言葉にすべきか、
言葉にしないべきか。それが問題だ。
 ありゃりやこれは変だ、と私も思いました。「しないべき」はないだろう。

 何かのパロディか、間違い文の例として扱っているのだろうと、注意深くコピー全体を読んでみましたが、そうでもないようです。
 自分の言葉できちんと意見を述べる記者は素晴らしい、というような内容が若い男の子の文体で書かれている。

 「しないべき」がどう変なのか、言おうとする内容に沿って説明しようとすると難しいのですが、文法的には、助動詞「べし」は動詞にはつくが、形容詞にはつかない。「しない」は形容詞型の活用なので「べし」はつかず、「すべし」の反対は「せざるべし」となる、というようなことになるようです。

 ただし、言葉は生きもの。「しないべき」をネットで検索してみると、ぞろぞろと使用例が出てきます。

 加藤重広『日本語文法入門ハンドブック』(研究社2006年)にも、「参加するべきだ」の否定形は――「参加するべきではない」となるが、近年「参加しないべきだ」という言い方も聞かれる。ベキダは形容詞には直接接続せず、形容詞型のナイにも接続しにくいが、古典語のザルベシに相当する言い方として出てきたと思われる――とあります。

 朝日新聞デジタル版の広告コピーは、新聞社に所属する者が書いたのではなく、市井の声を拾ったという形式なので、あえて若者言葉らしいものとして使用してあるのかもしれません。
 でも、変。


薔薇屋敷

2013-04-20 20:08:28 | 園芸
 今日は昨日よりさらに寒く、最高気温木香茨(隣町アメダス)。
 穀雨ということで雨が降ったのですが、これでは作物は縮み上がってしまいます。ジェットコースターのようなお天気だ。

Mokkobara1304 写真は散歩の途中で見かけたお宅。
 塀の上から、2階のベランダから、モッコウバラ(木香茨)があふれるようにこぼれ咲いています。よほどこの花がお好きなんですね。

 このバラには棘がなく、病虫害にも強いということで、よく栽培されるようです。
 花の色により黄モッコウと白モッコウがあり、いちばんよく見かける黄モッコウの八重咲き(写真のもそうです)は香りがありません。それがちょっともの足りないところ。

 この時期、あちこちで花を見かけますが、このお宅ほどに咲き誇っているのは初めてでした。