金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

いざ鎌倉へ

2005年11月27日 | まち歩き

金曜日の夜は相当飲んだ。今月で退職する先輩達と名残を惜しんで飲んだのである。得意でもないカラオケに久しぶりに行き、2,3曲歌ったりした。人生には飲むことでしか表現できない思いというものがある。・・・西の方陽関を出れば故人なからん。更に尽くせ一杯の酒(王維)である。しかし翌日の朝は応えた。前からの約束で家内と鎌倉に紅葉見物に行くのであるが布団から出るのに、一大決心がいった。

鎌倉には9時に新宿を通る湘南スカイライナーに乗る。乗り換えを含み1時間程で鎌倉へ。直ぐに江ノ島電鉄で長谷へ。江ノ電を使うなら江ノ島・鎌倉フリー切符がお得だ。長谷ではまず長谷寺へ行く。

hasedera

ご本尊は高さ9mに及ぶ木造の十一面観世音菩薩。境内の南端から見下ろす景色も良い。ただし紅葉は今ひとつだった。次に大仏さんに向かう。

daibutu

大仏さんからは住宅地を通って銭洗弁天へ向かう。大仏さんのある高徳院の東隣の住宅地にねずみのようなものが走ったので何かとみるとリスだった。リスが数匹屋根の上や木立の中を走っている。鎌倉には自然がある・・・・

銭洗弁天への道は急な坂だ。坂の中腹にあるトンネルを潜り抜けるとそこは弁天様の境内。100円払ってお線香を頂くとともに笊を借りる。この笊にお金を入れて境内の奥にある洞窟の中の水で洗うとご利益があるということだ。私は100円玉数枚を洗ったが、中には1万円札を洗っている人もいる。元本が大きい方がご利益も高いということだろうか?

銭洗弁天の後は化粧坂(けわいさか)を降りて海蔵寺へ。kewaizaka

化粧坂切通しは中々急な坂である。戦で討ち取った平家の大将の首に、ここで化粧を施したからこの名前がついたという説がある。

化粧坂を下りたところを左に曲がると海蔵寺である。海蔵寺は臨済宗建長寺派の寺で深い谷(やと)の奥に静に佇む。紅葉が綺麗なことで先月号のサライに載ったことにもよるのか、中高年写真愛好者が盛んにシャッターを切っていた。

kaizouji

この後鎌倉駅まで徒歩で戻り、駅近くのお好み焼き屋で牡蠣入りのお好み焼きを食べる。お店の人がふっくら焼いてくれたので美味だ。昼食後江ノ電で腰越へ行き満福寺へ行く。義経が平家討伐後鎌倉に凱旋しようとしてたところ兄頼朝がこれを拒み、義経が釈明の手紙(腰越状)を書いたのがこの満福寺なのだ。

mannpukuji

200円払ってお寺の中に入ると義経の一生を描いた襖絵があるが、これは新しいものだ。家内と「200円は少し高いね」などと言いながら今日の最後の目的地小動(こゆるぎ)神社へ向かう。

koyurugi

神社の南端にある展望台からは江ノ島が目の前に見える。富士山も見えるそうだが、今日は曇り勝ちで見えなかった。

それにしてもここ腰越と鎌倉は江ノ電で15分程度の距離なのだが、義経にはついに届くことがなかった距離となった。半日よく歩いたので、昨夜の酒は抜け快い疲れがつのってきた。私たちは江ノ電で藤沢に出てそこから湘南ライナーで新宿に向かった。

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