米国株は3週間の救いようのない下落の後、今週は上昇に転じている。これを受けて日本株も上昇が続いて、日経平均は2週間ぶりに心理的な一つの節目である9千円を越えた。
だがFTによると、米国株についてはショートポジションが昨年11月以降で最高のレベルに積み上がっている。7月までショートポジションは08年以降最も低い水準に低下していたが、8月に入ってすっかりセンチメントが変わってしまった。
ショートポジションが積み上がるということは、今週の株価上昇が長続きしないと見ている投資家が多いということだ。
ところで米国株を含めて世界の株価のパフォーマンスを月別に見て最悪なのが、9月である。これはアノマリーというより、米国の投資信託の決算期は10月が多く、9月頃から損益通算のための売りが出るからだ、と解説する人もいる。
9月20日から始まるFOMCミーティングに期待している追加的な景気刺激策が肩透かしを食うとその反動は大きそうだ。
このようなことを考えると中々株式投資を再開する気になれないこの頃である。