昨日は会社の山の会で飲んだ。普段二次会に行くことは少なくなったが、この会では必ずといって良い程二次会に行っている。昨日もいつものコースだった。
それにしてもこの所、山関係の付き合いで良く飲んでいる。先週の八方尾根など山に登っている時間より飲んでいる時間の方がはるかに長かった。なにせ台風だったから。
二つの山サークルに関係していると、山に行く機会は多くなり、そして酒を飲む機会が増える。元々おだてに弱いタイプだから「鍛えておられるから足が強い」とか「写真がお上手だ」などと言われると、ついついもの凄く行きたい程でもない山にもお付き合いしてしまう。
僕はこれをひそかに「健脚貧乏」と呼んでいる。世の中には同世代でも山道を走り回るトレイルランに打ち込んでいる人もいるから、僕の健脚などしれたものだが。
池波正太郎の名作「剣客商売」では、主人公秋山小兵衛は抜群の剣技と人間力を生かして、巧まずしてお金を得ながら悠々と暮らしている。
剣客は商売になっても、健脚は中々商売にはならない。むしろ僕にとって健脚は金銭的には貧乏の元である。もっともその分精神的には豊かになっていると言えれば良いのだが、僅かに酒が残る頭ではそのことを判断するのが面倒くさくなっている。