昨日朝の通勤電車で座っていた私の前に少しお腹の出た女性が乗ってきた。ショルダーバッグに赤ちゃんマークが着いていたので、すぐ席を譲ってあげたらとても感謝された。
僕はハンディキャップのある方に比較的席を譲る方だと思っているのだが、判断に迷う場合が二つある。一つは少しお腹が出ているか少し太っている女性の場合。つまり妊娠しているのか太っているだけなのか判断が付きかねる場合がある。単に下腹が出ているだけの若い女性に「お席を譲ります」なんて言おうものなら侮辱していると叱られるかもしれない。妊娠した女性は是非赤ちゃんマークをつけて欲しいものである。
次に高齢者の場合、僕も還暦を過ぎたので昔であれば席を譲られる立場に近づいた。しかし高齢化が進む中で電車の中でも高齢の方が増えている。そして僕とどちらが年上なのか判断がつかない場合も出てくる。年を取っても電車の中では立っていますという人もいそうだ。このような人のために私は立って体を鍛えます的なマークがあれば良いと思うことがある。
席を譲ることを仏語で床座施と言い、無財の七施の一つである。席を譲られるより譲ることの方が僕は気持ちが良いと感じる。そして譲る側と譲られる側に気持ちの良いルールが確立されると世の中はもっと住み易くなると思う。