先週土曜日の夜、アド街ック天国で「秋川渓谷」をやっていた、面白そうなところをドライブしてみたいとワイフがいうので、二人で出かけてみた。
最初に向かったのが「払沢(ほっさわ)の滝」だ。この滝をアド街ック天国で取り上げていたかどうかは知らないが、暑い夏の日は滝見物に限るからまずここに向かった。
4段60メートルの滝の内滝壺付近から写真の撮ることができるのは一番下の滝26メートルだ。
この滝は東京で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝だ。滝百選の中には華厳の滝、袋田の滝など全国区の名瀑が多い。これら全国区に較べると水量の乏しいこの滝は見劣りするが、東京代表として頑張って欲しいものだ。
払沢の滝の手前には小振りながらきれいな淵があった。
柵に「忠助渕」と書いた札がぶら下がっていたが、いわれまでは書いてなかった。
滝見物の後は「光明山荘」で天ざるを食べた。二八そばと思われる蕎麦そのものは特段評価に値しないが、野菜を中心として天ぷらの量が多かったことと、1,155円という値段の安さは評価して良いと思った。
昼食後は車を帰路に向けて、JR武蔵五日市駅から少し立川方面に戻ったところにある大悲願寺を参詣した。寺伝によると1191年に創建された古刹である。6、7年前に半解体修理を行った観音堂を取り巻く彫刻の色彩が美しい。
それにしても暑い日である。境内の杉の巨木に体を寄せて夏を乗り切るパワーを分けて貰った。
大悲願寺から数分車を立川の方に走らせると、東京で唯一の醤油醸造所であるキッコーゴがある。ここで刺身向けの醤油やセンベイなどを買って、今回の秋川巡りは終わりにした。
秋川には清流や滝、杉の巨木など豊かな自然とその自然に寄り添った人々の営みが残っているのである。