金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

夏バテ防止に自作ピクルス登場

2012年08月06日 | 男の料理

夏バテとは、「暑さのための食欲減退」「水分過剰摂取による体調不良」「クーラーなどで冷やし過ぎによる体調不良」などの総称だ。私はそれ程夏バテする方ではないが、先日の剱岳登山の日は、若干夏バテ気味だった。自分なりにその理由を考えてみると、直射日光による猛烈な厚さ→水分の大量摂取→胃液が薄まり食欲減退→エネルギー不足→体温調節力低下という悪循環が起きたのではないか?と考えている。登山前の東京は猛烈に暑く寝苦しい上、オリンピック観戦で睡眠不足が続いたから、体温調整能力が低下していたのだろう。

もっとも自分なりに夏バテ対策は考えていた。例えばその一つが手作りピクルスの作成だ。

Pickle

私の手作りピクルスはもの凄く簡単だ。酢大さじ5、砂糖大さじ4、塩大さじ1弱を混ぜ、写真のガラスびんに入れ、手元にある野菜を放り込んでいき、半日ほど冷蔵庫に入れておく。時々冷蔵庫から出してびんをひっくり返し、ピクルス液の浸透を図るのがコツといえばコツというほどだ。野菜から出る水分で液の量は次第に増えていく。今日のピクルスの中身は自家製ミニトマト、きゅうり、玉ねぎだ。

レシピ集を見ると、お酢に加えて水を入れるとか白ワインを入れると書いてあるものもある。この辺りは今後自分で味を見ながら、好みのピクルス液を作る・・・・ということになるのだろう。

お酢に含まれるクエン酸が疲労物質である乳酸を解消するという説には反対意見もあり、私もにわかに是非の判断ができない。しかし酢の味が食欲を増進することは確かで野菜の摂取が進むことは間違いない。

さあ、更に美味しいピクルスを研究して、暑い夏に備えよう。

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東一ノ越の旅、3千円節約以上の値打ちあり

2012年08月06日 | 

8月5日日曜日下山日。朝から良く晴れている。3日連続で夕立もない晴は珍しいのではないだろうか?我々8名のパーティはここで3つに別れて下山することになった。第1組は室堂経由で立山を往復し、ケーブル等で大町に下山する組。第2組は一の越から東一ノ越を経由して黒部平まで歩く組。第3組は室堂から真っ直ぐ下山する組だ。立山に何度も登っている私は東一ノ越から黒部平まで歩くことにした。

5時30分雷鳥沢ヒュッテ発。雷鳥沢から称名川にかかる橋(浄土橋)を渡り、右に曲がって一ノ越を目指す。このルートは「神の道」と呼ばれているそうだ。雷鳥沢から室堂に向かう道が石畳の道なのに比べこちらの道は土、石、草などが混じった自然の道だ。足元にはチングルマの白い花が咲き乱れている。時折花が散り、稚児車のような綿毛になった株もある。それゆえこの花を稚児車=チングルマと呼ぶ。

Chinguruma

「神の道」を歩いたご褒美は雷鳥を間近で見ることができたことだ。午前7時である。

Sunderbird

登山道で砂浴びをしている成鳥が中々逃げないのでどうしてかな?と首を傾げた時、4羽の子供雷鳥がヨチヨチ茂みの中を歩いていった。恐らく親鳥は子供の避難時間を稼ぐため、私達の注意を惹きつけるべく逃げなかったのではないだろうか?雷鳥さん、驚かしてごめんなさい。

7時30分一ノ越到着。一休みして8時少し前に東一ノ越に向けて一直線に延びる道を歩き始めた。写真は15分下ったところから振り返った一ノ越。大きな山荘が見える。

Ichinokosi

右手のピラミダルな山は竜王岳で左が鬼岳だ。

Ryuuoudake

8時36分東一ノ越到着。広々として気持ちの良いところだ。黒部湖が小さく見えた。

Kurobeko

東一ノ越からの降り始めはガレた急斜面で歩きにくい。道が90度右に曲がってからはやや傾斜が落ちるが、傾斜のある枝沢渡りや道を覆う笹の葉をかき分けて進むのにいささか疲れを覚えた。ロープウェイの音が近づいてくると黒部平駅は近い。やがて「黒部平駅」と「黒部湖」の分岐点にきた。黒部湖までは更に1時間の歩行だ。これ以上汗を流すのも大変だから、今回の小さな山旅はここでピリオドを打つことにした。

セコいことをいうと、室堂から黒部平までトロリーバスとロープウェイに乗ると運賃が33百円ほどかかる。節約が目的ではないにしろ、東一ノ越からの大きな景色を楽しんだ上運賃が浮いたのはうれしい話だ。しかし雪のない季節にまた歩くか?と聞かれると答は」否定的だ。東一ノ越までは良いのだが、東一ノ越からタンボ沢を横断して黒部平に向かう道は潅木帯だ多く余りすっきりした道ではないからだ。

だが一度ここを歩いておくと、残雪期のスキー滑降にプラスになる。一ノ越から黒部湖までの滑降は立山の春スキーの下山ルートとして素晴らしいものだ。ここの滑降は間違いなく3千円以上のお値打ちはあるだろう。10時34分黒部平到着。一ノ越から2時間40分ほどの下山時間だった。

黒部ダムをのぞくと水煙が吹き上げてきて涼しかった。

Dam

大町温泉郷で一風呂浴びて、充実した剱岳登山を締めくくった。

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30年振りの剱岳は大渋滞

2012年08月06日 | 

剱岳(2,999m)はアルプスの中で私が一番沢山登っている山である。春夏合わせて7,8回は登っている。一番最後に剱岳の頂上を踏んだのは、約30年前の初冬のこと。池ノ谷から剣尾根という岩と雪の厳しいルートをビバーク2日で登ったのが最後だった。

それから30年、5年前に発足した会社の山の会のメンバーも白馬・槍・奥穂高と北アルプスの名峰を次々と登り、ついに今年は百名山の中でも一番困難だといわれている剱岳への挑戦となった。

8月3日(金曜日)快晴。午前9時少し前に富山からの直行バスで室堂到着。9時20分室堂を出発し、10時5分雷鳥沢キャンプ場到着。ここから浄土橋で称名川を渡り、別山乗越へ延々とした登りを続けた。頭の中では「雷鳥沢ではなく左側の新室堂乗越経由の方が傾斜が緩くて楽だ」と思っていたが、スーッと分岐点を過ぎて雷鳥沢の道を登っていた。11時55分別山乗越到着。Bessanturugi

目の前に剱岳がそびえる絶景だ。乗越から剣山荘に向かうルートは剣御前の下をトラバース気味に降るルートと剣沢経由ルートの二つがあるが、往路をトラバースルートをたどった。

12時25分別山乗越を出発。40分程歩くと真下に剣山荘が見えてきた。

Turugigozenngoya

13時40分剣山荘到着。温水がたっぷり出るシャワーで汗を流した。大変暑い日で盛んに水を飲んだためやや食欲が落ちていると感じた山の一日目である。

明けて8月4日土曜日剱岳登山本番。今日も快晴。5時30分剣山荘出発。

Ippukuturugi

写真は6時少し前に通過した一服剱の鎖場。一服剱の上にでると前剱が目の前にそびえている。浮石が多い前剱の登りは気を使うところだ。

Zenken

前剱の上に立つと剱岳本峰が目の前に見える。

Turugihonnpou

前剱から平蔵のコルに降る岩場は登り・降りでルートが分かれている。登り(剱岳に向かって)は右側(剣沢寄り)のルートだ。時刻は午前8時である。

Zenkentudari

更に進むと平蔵谷の源頭部に近づく。ここの岩場は平蔵谷側を巻きながら下っていく。

Zenkentora

平蔵谷の急峻な雪渓を登ってくるカップルの姿が見えた。平蔵雪渓の上部は約40度。5月の雪は尻もちをついても滑らない位腐っているが、夏の雪渓は万一滑ると熟達者でないとピッケルで滑落停止をするのが難しい位に固い。

平蔵のコルから上はいよいよカニのタテバイと呼ばれる最後の岩場で、ここが結構渋滞していた。渋滞の一つの理由は「安全ベルト+カラビナ付シュリンゲ」を使う人が多いことだ。カラビナを鎖にかけ替えながら登るで時間がかかるのだ。この方法だと万一滑落した場合、カラビナが鎖を止めているボルト(大体1,2mに一本か?)で止まるため、滑落時の安全性は高いといえる。反面操作に時間がかかる、カラビナ操作に気を取られ岩場に対する集中力が低下するといった問題点がありそうだ。

9時12分剱岳頂上到着。頂上からの眺望は素晴らしい。写真中央の立山の向こうに槍や穂高岳が見える。写真右端の円錐形の山は笠ヶ岳だ。

Yariturugi

頂上からすぐ下を見ると源次郎尾根の上部が見えた。翌日黒部平でピッケルを持った女性が隣に来たので行き先を聞いてみると、源次郎尾根を登ったという話だった。この尾根を登るのはそれ程難しくはないが、源次郎Ⅱ峰の降りは30m程の懸垂下降がある。慣れた人なら雪渓を足元に見ながらの懸垂下降は楽しい空中散歩だ。

Genjirou

9時半に頂上を出て暫く降ると「カニの横ばい」という岩場にでた。ここは下り専用の道(登りはカニの縦ばい」という登り専用のルートを登る)で、岩壁のトラバースに入る第一歩が渋い、といわれている。もっとも体を岩から離して下を見ると簡単にステップが見えるので、岩に慣れた人には問題はないが。

渋滞、渋滞で剣山荘に戻ったのは12時半だった。小屋にデポした荷物を担いで雷鳥沢ヒュッテに向けて出発したのが1時10分。剣沢経由の道を延々と歩いて別山乗越に到着した時は午後3時である。雷鳥沢ヒュッテ到着は午後4時半を回っていた。この日の行動時間は11時間だった。今日は2リットルを超える水分(除くビール)を取ったがなお少々熱中症気味であった。後半の写真が少ないのもそのせいかもしれない。百名山の中でもトップクラスの難度と言われる剱岳登山は結構体力が要るのだった。

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剱岳前々日~高岡の寺と富山の酒

2012年08月06日 | 旅行記

8月4日土曜日に会社の山の会のメンバーと剱岳に登った。金曜日の朝6時30分に富山駅前を出る室堂行きの直行バスで室堂まで入った。大方のメンバーは早朝に富山に到着する夜行バスで東京から来たが、夜行バスを好まない私は木曜日の夜を富山で過ごすことにした。

8月2日木曜日快晴。午後1時前に特急列車で高岡到着。何故富山駅を通り越して隣(特急停車駅で)の高岡に行ったか?というと史跡の多い高岡を見物したかったからだ。若い時から剱岳に登る時(当時は大阪から北陸線に乗っていた)高岡は何度も素通りしている。次に富山に行く時は高岡に寄ってみたい、と思っていた希望をかなえた次第。

だが高岡駅に到着した時、猛烈な暑さで観光気分は萎えてしまった。高岡には駅をはさんで南側に「瑞龍寺」「前田利長墓所」、北側に「高岡大仏」「高岡古城公園」「土蔵造りの街並み」などがあるが、総てを歩いて回るのは無理と判断、南側に向かうことにした。

炎天下歩いている人など一人もいない駅南大通りを10分ほど歩いて瑞龍寺に到着。

Soumon

500円の拝観料を払って「総門」に向かうと四角い門がフレームする別世界が広がる。

Sanmon

写真は「山門」を奥の仏殿側から撮ったもの。芝生の青さがみずみずしく、日陰には爽やかな風が吹いている。

Niou

山門に立ち仏法を守る仁王様だがどこかユーモラスだ。

瑞龍寺は高岡の待ちを開いた前田家二代前田利長の菩提寺。加賀百二十万石の威信をかけた一大事業として取り組まれた建築物だ。総門・山門・仏殿・法堂が一直線に並び、周囲を回廊で結んだシンメトリックな伽藍構成は整然とした異空間を形成していた。

瑞龍寺を出て前田利長墓所に向かう。瑞龍寺と墓所を結ぶ参道は長さが8町(870m)あることから「八丁道」と呼ばれている。照り返しの強い石畳道を黙々と歩いて利長墓所に到着。

Toshinagatumb

墓石は高さ11mの堂々としたもので大名の墓では全国トップクラスということだ。

Stonelight

墓所に向かって右側にひときわ大きな石灯籠があり、威風を示していた。

さて駅に戻ってから、喫茶店で涼もうと思っても、駅周辺にはそれらしい店が全く見つからなかった。そこでやむなく「特急列車」に乗って富山駅に戻った。高岡・富山間は4駅、各停でも20分弱の距離なのだが、その各停が1時間ほど来ないので、泣く泣く特急料金を払い、涼しい喫茶店がありそうな富山に向かった次第である。富山駅前にはシアトルズ・ベスト・コーヒーがありここで一息をついた。

因みに北陸一円でシアトルズ・ベスト・コーヒーの店があるのは、金沢(2店)、福井とここ富山だけだ。

さて富山の夜は、太田和彦の「居酒屋百名山」を参考に、「あら川」に向かった。あら川は私が泊まったアパホテルから数分の距離、駅前の繁華街の中にあった。向かいには「観音湯」という銭湯がある。記憶が正しければ、大学山岳部時代は剱岳下山後、いつもここで汗を流していた。それから「たっちゃん」というとんかつ屋で打ち上げであった。「たっちゃん」は駅前再開発でなくなったそうだ。

「あら川」ではまず写真の「なすの煮浸し」を頂きながら、生ビールを飲み水分補給だ。マスターにお薦めの刺身を聞くと、白えびの刺身ということ。そこで白えび・スズキ・カンパチの三点盛りを頼んだ。富山県公式観光サイトによると「白えびの刺身は一人前が70匹、一匹づつ皮をむいた贅沢な逸品」ということだ。(私の刺身が70匹あったかどうかは知らないが)

白えびの刺身を食べるのは今回が初めてだ。若い頃は「とんかつ」でないと、腹が満足しなかったのだろうが、今は白えびをつまみながら、銘酒「立山」をゆっくり味わう一時が楽しいのである。

海の幸が豊富な富山には山登りの前後の楽しみが多い。

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