8月19日(日)-20日(月)で、ワイフと奥日光に出かけた。一番の目的は、光徳牧場近くのアストリアホテルで、エアコンの風なしに涼しい一夜を過ごすことだ。そして水辺を散策して涼風に吹かれることだ。
19日昼前に裏見滝(裏見ノ滝)を見物。滝の下には駐車場から10分で到達。滝壺付近はとても涼しい。
裏見滝の名称は、昔写真中央部の右上がりのバンド(岩棚)の裏から滝を見ることができた(今はダメ)ので、裏見の名前で呼ばれた。裏見滝と呼ばれる滝は他にも全国で幾つかあるそうだが、私が見たもう一つの裏見滝は、武尊山の麓にある。
この裏見滝の中程の岩壁には、仏様の坐像が幾つか並んでいるように見えた。裏見滝は華厳滝、霧降の滝とともに日光の三名瀑と言われている。スケールでは華厳滝・霧降の滝に劣るものの、滝の直下で水煙を浴びながら、滝を見ることができるという点では優れている。
中禅寺湖畔のレストランでランチを食べた後は、戦場ヶ原を突っ切り湯滝駐車場に車を止めて戦場ヶ原を散策した。
まずは湯滝を下から仰ぎ見た。湯ノ湖から流れ出る水量豊かな滝だ。
湯滝下から30分ほど渓流(湯川)にそって遊歩道を下り、泉門池(いずみやどいけ)と呼ばれる戦場ヶ原の小さな池まで散歩した。湯川の中では何人かフライフィッシングを楽しんでいる人を見かけたが、残念ながらマスを釣り上げる人には出会わなかった。
戦場ヶ原散策の後はアストリア・ホテルに入り、硫黄の匂いの強い露天風呂で汗を流した。ここの湯は湯元温泉の湯元から直接引いているので湯量が豊富で、質も良い。一日の水廻りの締めくくりはゆっくりと温泉で。
二日目の朝は朝食(御前7時半から)前に光徳牧場から光徳沼を散歩した。
朝の気温は15度。半袖だと少し寒く感じる位だ。光徳沼の水辺ではハクセキレイが盛んに餌を求めていた。
朝食後光徳牧場に搾り立て牛乳を飲みに行ったが、その時の店のおじさんの話では、今飼育している牛の数は20頭。国立公園の中なので(牧場の方が国立公園より歴史が古いが)、年々牛の飼育が難しくなっているということだった。
さて帰路の最初の水辺は竜頭の滝。こちらは橋の上から傾斜の緩い滝とその先に見える中禅寺湖を写真におさめた。
次は有名な華厳滝を無料の滝見台から見物した。滝見台付近の駐車場を物色していると、土産物屋さんの駐車場でオジサンが一生懸命手を振っているので、話を聞いてみると「公共駐車場の駐車料金は3百円以上だが、ウチは1百円で駐車OK」というので、そこに駐車した。
華厳滝の中程に虹がかかりきれいだ。写真中央下部滝の真ん中にゴマ粒ほどだが、燕が写っている。滝のすぐ横のオーバーハングした岩壁に燕の巣があり、そこから燕が飛び出していた。
滝と虹と燕(イワツバメか?)と写真の絶好の題材は揃ったけれど、ドライブ旅行の片手間では、良いシャッターチャンスには恵まれない。でも何時か再挑戦してみたいテーマだ。
時間があったので、輪王寺に付属する逍遥園という小体な庭園を見物した。庭は池を回遊して楽しむように作られている。歴代の輪王寺門跡さん達は、秋は水面に写る紅葉を楽しみ、夏は池を渡る風に涼を取ったのだろう。
日光には水に関わる名所が多い。誰でも知っているのは中禅寺湖や華厳滝だが、少し足を伸ばすと、戦場ヶ原などにも美しい水辺は沢山ある。夏の疲れを癒すには良い場所である。