ニューヨーク・タイムズに「強気な米国株式は、エコノミストの予想を超える経済成長を示唆する可能性が高い」というエッセーがあった。このような記事は、実は、結論よりも思考過程が大事だと思うのだけれど、今は時間がないので、結論だけを引用する。
先週金曜日に13,275.20ポイントで引けたダウは、金融危機後の高値に後数ポイントというところまで迫っている。S&P500はオバマ大統領当選後、76%上昇した。GDP成長率について、エコノミストは向こう数四半期2%程度と予想しているが、筆者のモデルを使うと、経済成長率は2.5%から3%と予想される。
この二つの予想はそれ程差がないように見えるが、雇用についていうと、2%の経済成長率では毎月110,000人の新規雇用しか創出されないが、3%だと165,000人の雇用が生み出される。因みに11万人の雇用では大統領選でオバマの負け、16.5万人なら勝ち、と予想される。
エコノミストを信じるか、株式投資家を信じるか、それは皆さんのご判断次第だが、私は今回は株式投資家の予想を信じてみたいと考えている。とすれば米国の経済成長は大方の予想よりは高く、連銀は金融緩和を見送り、金利に先高感が出てドルは上昇となるはずだが。