金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

コレクションは終わったのか?

2014年02月14日 | 金融

昨年12月30日の日経平均株価の終値は14,008.47ポイント。2月4日につけた今年の最安値が14,008.47ポイントで平均株価の下落率14%だった。その後少し戻したが昨日時点で株価の下落率は11%弱である。

日本株の今後の動きについては見方が分かれる。強気な意見を述べているのは、JPモルガンのマルチアセット・ストラテジストのStephen Parker氏。彼は「日本株は本当に興味深い市場だ」と述べている。その理由は中央銀行(日銀)の積極的な金融緩和策。米連銀の例からみて、彼は中央銀行が積極的な金融緩和策を取れば株価は上昇すると判断している。

一方日本株の先行きに慎重な見解を示すのは、IMFのアジア太平洋局のジェリー・シフ副局長だ。彼は日本株の価格変動幅が大きくなっているのは、世界経済の方向感に対する不透明さだけでなく、投資家が安倍首相が長期的改革をやり遂げることができるかどうか懐疑的になっていることの表れだと述べている。

一般に株価が急激に10%以上下がる場合をCorrectionというが、株価の水準見直しがこれで終わったと判断できるかどうかは微妙だ。だが常に先のことは不透明である。不透明さの度合いに違いはあるが。

今年は新興国市場はパフォーマンスが悪そうで、期待できるのは先進国市場。中で年初に大きく下げた日本株には妙味があるという判断は株屋さんの宣伝文句だけではなさそうだな、と私は感じ始めている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする