年の瀬が迫るとハウスクリーニング業者の「お掃除引き受けます!」といったキャンペーンが目につくようになりますね。お掃除を業者さんに頼む理由は「年を取ったので高いところに上るのが怖い」「プロに任せた方がきれいになる」「仕事が忙しいので自分でやる暇がない」など色々あるでしょう。
一方「自分でやろうと思えばできる仕事をお金を払って業者さんに依頼するのは嫌だ」と思う人も多いと思います。
この問題は世界共通のようで、WSJにIf you want to feel better,spend money on saving timeという記事が出ていました。
これはハーバード大学の教授が行った実験に基づく結論をまとめたものです。それによると被験者に同じ金額を与え「何かの作業を第三者に依頼して自由な時間を手に入れる方が、満足度が高いか?」あるいは「衣服など品物を買う方が満足度が高いか?」という調査を行った結果、「お金を払って自由な時間を手に入れる方が満足度が高い」という結論に至りました。
「そりゃお金を持っている人は業者に任せた方が満足度が高いということでしょ」という反論がでそうですが、記事によると調査グループは米国、カナダ、デンマーク、オランダで色々な所得階層を横断して6千人以上を対象に調査した結果、時間を買う方が満足度が高いという調査結果がでたということです。
ハウスクリーニングではありませんが、業者さんに依頼するということでは、私は最近カーナビゲーションの取り付けをディーラーに依頼しました。外付けタイプのナビなので自分で取り付けられないことはなさそうなのですが、細かい字で書かれたマニュアルを読み込むのが面倒だし、細かい配線作業に不安を覚えたからです。
でディーラーさんに取り付けを依頼している間何をしていたか?というとスポーツジムで汗を流していました。
ナビの取り付けに苦労するよりは良かったような気がします。
ただ前述の調査によると、実際にお金を払って時間を買う人の割合は2%に過ぎないということです。その理由の一つは「自分がやるのは嫌な仕事を人にやらせることに罪悪感を感じることが多い」ことが挙げられていました。
でも業者さんは仕事と収入が増え、本人が自由時間を有効に使うことができるならば、双方ハッピーですから罪悪感を感じることはないと思います。