金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

荷物の中国語は「行李」、日本の行李は?

2021年12月14日 | うんちく・小ネタ
 ボランティアで日本語を教えているKさんの中国への引っ越しが決まりそうだ。Kさんのご主人は日本人で、今広東に単身赴任している。Kさんは中国に引越するためのビザを申請していたがコロナのためなかなか認可が下りなかった。
それが年末になって急にビザが降りることになった。今日の日本語レッスンが最後から2回目になるだろう。
日本語と中国語で同じ漢字を使いながら意味がちがう言葉の話題になった。
Kさんが戸惑ったのが「荷物」という言葉だった。中国語では荷物のことを「行李」というそうだ。「行李という言葉は日本語にもあるけれど、日本の行李は柳行李というように柳や竹・籐などで編んだ箱を意味するよ」と私。
でも言葉で説明してもうまく伝わらない。現在の中国では柳行李を目にすることがないのかもしれない。こんな時はスマートフォンのGoogleに向かって「柳行李」と話かけるに限る。そうすると行李の写真がでてくるので一目瞭然だ。
 Kさんの日本語はほとんど問題ないレベルだけれど、同じ漢字を使いながら日中で意味が違う時に戸惑いを感じることがあるようだ。
 少し前だが「示唆」という言葉が話題になったことがある。中国語で示唆というと悪事をそそのかすという意味らしい。日本でいうところの教唆である。
KさんにGoogleレンズを使って瞬時に日本語を中国語に翻訳する操作を説明すると感心するとともにちょっと間違いがあるとも言っていた。
 Kさんからはひらがなで書かれた言葉について「漢字では何と書く?」と聞かれることがある。たとえば「はしょる」だ。たまたまはしょるは「端折る」で言葉の言われも知っていたので説明することができた。最後に「でもこの言葉は漢字じゃなくてひらがなで書く方が良いと思う」と説明を加えて。
 漢字を思いつかない時や記憶があやふやな時は即Googleに当たっている。
 Kさんが「頼りない先生だ」と思ったか「日本語は難しい」と思ったかは分からない。
 スマートフォンの色々なアプリを使って日本語を勉強することができるということ~つまりメタ学習法~の参考になれば良いと思っているのだが・・・
 ところで日本の行李は中国語で何ていうのだろう。Kさんに聞くのを忘れたのでGoogleで調べると柳条包と出ていた。旅行用的堤包とあったので柳であんだ鞄という想像は着くが今でも柳でできた旅行鞄が中国で使われることがあるのかどうかわからないので簡単に通じるかどうかは分からない。言葉は難しい。
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FOMC前に米国株大幅下落

2021年12月14日 | 投資
米国株はさくじつ( 12月13日)大幅に下落した。S&P500とダウは0.9%下げ、ナスダックは1.4%下落した。今日と明日に予定されている連邦公開市場委員会の様子を見るためだ。連銀は早ければ3月に債券買取プログラムを終了する予定だと考えられている。債券買取プログラムの終了の次にはインフレ抑制のための政策金利引き上げが投資家の視野に入っている。
 先週S&P500は今年67回目の高値更新を行った。株高はパンデミックの嬉しい副産物だった。だが来年連銀がインフレ抑制のため政策金利引き上げに動くとすると「有頂天相場」は終わり「不確実相場」が始まる。この移行期間の間は相場の振幅が大きくボラティリティは高止まりするだろう。
 相場全般が下げる中でモデルナやファイザーなどコロナワクチン株は上昇した。ワクチン株の上昇は救いではあるが、相場全体を押し上げる力はない。
 今のところコロナに特効薬がないように不確実相場にも特効薬はない。
 対策があるとすれば「欲をかかず目標利回りを下げて次のチャンスに備える」ことだろう。

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