昨日(2月4日)は4日連続で急騰していた原油価格が大きく下落した。米国エネルギー省の発表によると、クルード・オイルの在庫は先週6.3百万バレル積み上がり、413.06百万バレルに達したという。これは1982年に記録が始まって以来の最高水準だ。この在庫水準の高さに、原油価格は底値を付けたと判断していた投資家は驚き、先物価格は急落した。
下落幅は8.7%と昨年11月28日以降では最大となった。引け値は1バレルあたり48.45ドルだった。先週の安値は過去6年間で最低の43.58ドルだったから、もう少し下がる可能性はあるだろう。
原油価格の急落で、米国の石油会社は減産体制に入ったので、原油の供給量は予想より早いペースで低下すると見る筋もある一方、今年前半は供給過剰が続くと見る筋もある。
このチャートは過去5年ほどのクルード・オイルの先物のローソク足である。
このチャートは東証に上場されている原油ETF(2038)のチャートだ。
このETFの価格は原油価格の動きの2倍で動くように設計されている。先週取引高が急増したのは、原油が底値だ!というスペキュレーションで買いを入れた投資家が多かったためだろう。
残念ながら我々投資家に完全に底値を予想する能力はない。相場の格言は「まだはもうなり もうはまだなり」と教えている。一番安い時に買うことはできなくても、そこそこの値段で仕込むことができれば良い、と考えるならこのあたりは買い時と言えそうだ。
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