金融そして時々山

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グーグルの企業行動規範から「邪悪にならない」がほとんど消えた?

2018年05月22日 | ライフプランニングファイル

CNBCによるとグーグルの社是(企業行動規範)からDon't be evil(邪悪にならない)という有名なキャッチフレーズがほとんど削除されたらしい。

CNBCによるとDon't be evilというフレーズは社是の最後にAnd remember… don't be evil, and if you see something that you think isn't right – speak up!"「思い出そう・・・邪悪になるなという言葉を、そしてもしあなたが正しくないと思うことを見かけたなら声をあげよう」に1回だけでてくるそうだ。

グーグルの「邪悪にならない」という社是については、「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」(光文社新書)の中で著者山口 周氏が「好業績を継続的に上げている企業には、社是として「美意識」を掲げている企業が、少なくない。・・・『邪悪にならない』という一文をグーグルの美意識の表出だと考えるとわかりやすい。・・・人類が向き合ったことのない未曾有の選択を迫られるような事業環境において、決定的な倫理上の誤りを犯さないための、極めて戦略的で合理的な社是なのです」と称賛していた。

さてなぜグーグルは社是からDon't be evilというフレーズを大幅に削減したのか?

同社からコメントはでていないので、真意はわからない。好意的に見ると邪悪にならないという社是が徹底されたので、青臭いフレーズを大幅に削減した・・ということだが、多少悪意を持って解釈すれば情報技術の発展で「正邪の境目」の判断が難しくなり、行動規範を法令遵守のレベルまで後退させたということかもしれない。全くの私見だが。

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