金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

クリスマス前の薄商いのなかでS&P500高値更新

2021年12月24日 | 投資
 昨日( 12月23日)の米国株は、商務省が発表した11月の消費支出データなどが好感され続伸した。
 S&P500は、29.23ポイント(0.6%)上昇し、4,725.79ポイントで引けた。これは今年68回目の高値更新となった。
 11月の消費支出は、前月比0.6%アップした。内訳をみるとインフレ調整前でサービスが0.9%伸び、モノの消費は0.1%の伸びに留まった。
 今日はクリスマスイブで株式市場は閉鎖されるので、実質的には今年の米国株取引は昨日で終了したということができる。
 新聞等の記事を見ても、2022年の方向感に関する話題が多い。
 消費支出の動向から、来年は物の消費よりもサービスの消費が伸びるだろうと予測するエコノミストもいる。
 サービスが伸びるかどうかはコロナウイルス感染状況にかかわる部分が多いが、過去の経験を活かすことができるから最悪事態は避けることができるだろうと考えている人が多い。
 一般的に言ってアメリカ人は日本人よりも楽観的だ。その事の良し悪しは別としてアメリカ株に投資する以上このような気質には注意を払っておいた方が良い。
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音声入力でGoogle Keepを使い倒そう

2021年12月23日 | デジタル・インターネット
 パソコンやスマートフォンの入出力に音声を使うことが増えていると思います。例えばwindowsの新しいOS windows11では、ショートカット(ウインドウズキー+H)で音声入力機能を簡単に立ち上げることができます。
 このこのエントリーも音声入力を使って書いているのですが、かなり簡単に書き込むことができます。
 私は音声入力が増えてきた理由の1つは人工知能の発達だと考えています。そしてもう1つの理由は在宅勤務によって1人で仕事をする場合、周囲の人を気にすることなくパソコンに話しかけることができるからだと考えています。
 音声入力を使って生産性を上げる簡単な方法はGoogle検索を音声で行うことです。たとえば「OKグーグル、渋谷区の人口は?」と話しかけると「2016年5月1日の渋谷区の人口は221,801人です」という返事が返ってきます。少し古いデータですが、おおよその見当をつける場合には役に立ちます。
 自宅で仕事をしていて、「知りたいな」と思うことが出てきた場合、手を止めずにGoogleに話しかけると簡単に解決することも多いでしょう。
 音声入力を使うかどうか?またどのように使うか?で生産性に大きな差が出る時代がきていると考えるべきでしょう。
 次に音声入力を使ってメモを取ることを考えてみましょう。
 私はandroidスマートフォンを使っていますがこの場合役に立つのは、Googleの無料メモアプリKeepです。Keepはクラウド上のアプリで、パソコンからもスマートフォンからもアクセスすることができます。
 さらには対応しているスマートウオッチから音声でメモを作成することも可能です。車を運転しながら「高速料金は〇〇円」とメモを残すこともできるので経費精算も簡単ですね。
 写真はパソコン上で年末登山のアクセスメモを作成し、同じ車でいく仲間にメールで配信するものです。パソコン上の音声入力アプリを立ち上げ音声入力とキーボード操作でメモを書きます。Keepはグーグルカレンダーとの相性が良く、リマインダー機能を使うとグーグルカレンダーからこのメモを見ることができます。またメモを仲間と共有する場合は~現在はこの機能はパソコン版にはなくスマートフォンからの操作になりますが~Facebookのグループで共有することや携帯メールから個別に送ることが可能です。
 人にもよりますが、一般にシニアの人は「フリック入力」が苦手、という人が多いと思います。フリック入力をできるだけ使わずに文章を入力する方法が音声入力です(記号の入力や改行操作は画面から行った方が早いと思いますが)。
音声入力を積極的に活用してメモを作り、活動と思考の範囲を広げるのはもとしいことだと思います。なお音声入力をやりだしてわかったことですが、きちんと発音しないとパソコンやスマートフォンが正しく反応してくれません。
副次効果ですが音声入力は滑舌の改善につながると思いました。

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米国株、3日連続の下落の後の反発。今年はこの辺りで幕が降りるか?

2021年12月22日 | 投資
 昨日(12月21日)米国株はS&P500が1.8%上昇するなど大幅な反発で先週から続いていた下落に歯止めをかけた。
 バイデン大統領が家庭用オミクロン検査キット5億個を準備すると発表したことなどでコロナウイルス感染拡大懸念が少し後退した。
 またクリスマスシーズンを前に利益確定の売りが続いていたようだが、一巡したことも相場にプラス材料となった。
 一方不確実要因は多い。大型歳出法案には民主党のマンチン議員が反対しているが、バイデン大統領は合意の余地はあるという見方を示している。
 多くの波乱含みの中で2021年は終わろうとしている。
 コロナリスクやそれに起因するサプライチェーンの乱れ、先進国のインフレ圧力などは引き続き株式相場の懸念材料だ。
 だが直感的にいうとアメリカはこの難しい局面を乗り切り、危機をチャンスに変えるしたたかさを発揮していると思う。なぜアメリカはそれが可能なのか?というとシュンペーターがいう「創造的破壊」ができるからだろう。
 コロナリスクの中でアメリカは大胆にリモートワークを推進し働き方を革新しつつある。その過程で離職した人が仕事に戻らず求人難を起こすという問題は起きているがやがて人員の適正配置に戻っていくだろう。
 これらのプロセスをシュンペーターが言った「創造的破壊」の文脈で理解しておきたい。
 世界経済を牽引するもう一方のパワー中国は、不動産大手の恒大集団 やKaisaの破綻が示すように不動産開発主導の経済成長が完全に曲がり角に来た。ITや半導体産業ではアメリカの締め付けが強く経済成長の鈍化は避けられない。中国経済の停滞は日本にもマイナスの影響を及ぼし、総じて来年も株価は重たいと私は考えている。
 来年の株式相場は今年よりも波乱含みであまり期待しない方が良いと考えているがその中ではアメリカ株の強さが目立つだろうと私は考えている。
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音声入力はキーボードとの併用が早くて実用的

2021年12月21日 | デジタル・インターネット
 パソコンやスマートフォンで文章を書くとき、音声入力を使うと便利です。Windows11では「 Windowsキー+H」で音声入力マイクが立ち上がります。マイクの部分がチカチカしてるときは音声から文字を書いていきます。
この機能は多くののアプリで使うことができ、大変便利です。
 ただし句読点や記号等の入力はキーボード操作の方が圧倒的に早い場合が多いのです。例えば「を音声で入力しようと思えば「ひだりかぎかっこ」と話かける必要があります。この場合はキーを1回たたく方が圧倒的に早いと思います。
またWindows11のヘルプを見ると「改行したい」ときには「改行」とか「次の行」と話しかけると改行すると書いてありましたが、私のパソコンでは現在「次の行」と話しかけると改行しますが、「かいぎょう」と話しかけると「開業」の文字がでてきます。このあたりはAIが毎日学習して賢くなるとは思いますが・・・
このような弱点はありますが、話した言葉がそのまま文章になることが多く重宝します。
音声入力の強みとキーボード入力の強みを組み合わせる事で文書作成の生産性が高まると思います。
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特別給付金や株高が米国の労働力不足の原因?

2021年12月21日 | 投資
 WSJに「特別給付金や株高が米国の労働力不足の原因ではないか?」という記事が出ていた。原文はVast Household wealth could be a factor behind U.S. labor shortageだ。
パウエル連銀議長は、先週「おそらく好調な株式市場や住宅価格の上昇、貯蓄増加により、ある人々は職場復帰よりも自宅にいることを選択した。またおそらく幾つかのカップルではは共稼ぎから一人が働くスタイルに移った」と述べた。
 これは過去の調査で明らかになっている働く意欲は家計の財政状況に依存しているという事実に一致している。
 米国では数度にわたるコロナ対策特別給付や週600ドルに達する特別失業手当、児童手当としての税金還付などにより2020年4月の貯蓄率は33.8%に達した(2020年2月の貯蓄率は8.3%だった)。
連銀のデータによると2020年初めから今年の9月にかけて家計の総資産は22%増えた。これは特別給付金に加え株高と住宅価格高が資産価値を押し上げたものだ。
一方この間労働参加率は1.5%低下し、今年11月には61.8%になった。
 宝くじに当たるなどして特別な富を得たものが勤労意欲を失うことはいろいろな研究で明らかになっている。このような現象が今のアメリカで起きているというのが識者の見解だ。
 そして識者は10月の貯蓄率がコロナ前のレベルより低い7.3%に落ちるなど「財産が勤労意欲をそぐ」効果が後退し始めていると指摘している。
 労働参加率が上昇すると財やサービスの供給力が高まりインフレが緩和すると考えられる。
 うがった見方をすると連銀が金利引き上げに動くということは株価を下げて
家計の資産価値を下げる効果がある。これによって人々はステイホームから仕事に出るようになるだろう。
 もっとも連銀の政策委員達がそこまで考えていたのかどうかは分からないが。
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