惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

蟷螂

2005-11-05 20:16:24 | 日記・エッセイ・コラム
 2階のベランダのそばまで伸びているモチノキの枝が揺れている。何だろうと思って近づくと、カマキリでした。秋のカマキリが枝の上でゆらゆら体を揺すっています。
KAMAKIRI0511  デジカメを持ち出して撮影しようとすると、こやつはベランダの手すりに飛び移って来ました。そんなに元気があるわけではありませんが、精悍な目つきでこちらを睨みつけ、ゆっくりと歩を進めます。昆虫の中でも貫禄は一、二を争うのではないでしょうか。大したものです。
 そばに寄ってアップで撮っても、うろたえる素振りすら見せない。獲物を狙うホクサーのような視線がこちらに向いているのがよくわかります。

 でも、そろそろ寿命は終わりに近づいているのでしょうね。ゆっくり歩く後ろ姿を見ていると、どこか哀れを誘わずにはいられません。
 などというと、カマキリは「ケッ!」といって嘲笑っていそうですが……。

 夕方は天体ショー。西南の空には三日月と金星。東の空には火星。
 もっとも、かなり雲があるのですっきり見えるというわけにはゆきません。低い空の雲が薄れた時に、ちらりちらりと見える程度。それでも太陽系の星の巡りを実感できるひとときでした。