惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

はやぶさ

2005-11-27 20:47:35 | サイエンス
 日没後、東に向かって散歩すると火星が見えます。今はだいぶ高いところにかかってきました。一時ほどではないにしても、まだまだ大きくて明るい。

 火星は地球の近くにいるのに、小惑星イトカワは太陽の反対側。とても遠い。
 はやぶさはどうしてあんなに遠い小惑星を目指したのかと思っていたら、2年半前に出発した時の新聞記事には次のようにありました――

 ……ジャガイモのような形の小惑星「1998SF36」(大きさ約500メートル)に向かい、2年後の05年6月に到着する。この小惑星が選ばれたのは、太陽を回る軌道が楕円で、ちょうどこの時期、火星より地球に近い場所にあり、地球に最も近い小惑星の1つになるからだ。(毎日新聞05年5月5日朝刊)

 わざわざ遠い小惑星を目指したのではなかったんですね。当初の予定どおり半年前に到着していれば、うんと近いところにあった。

 しかし、予定が狂っただけに余計に今回のミッションの大変だったことを感じます。凄いことをやったんだなあ……しみじみと夜空を眺める。
 さあ、無事に帰ってきて、イトカワの石を我々に見せてくれよ!