惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

メジロの災難

2008-12-21 20:20:50 | 動物
 冬至。昼頃から強い南の風が吹き荒れました。

 一昨日、昨日と外出が続き、いかにも師走らしい慌しさ。しかし、原稿の締め切りも繰り上がっているので、今日は一日、書斎にこもって座業に徹さなくてはなりません。

 キーボードの前で呻吟していた午後4時過ぎ「ダン!」という音がして南に面した窓に何かがぶつかりました。外を見てみると、ベランダにメジロが落ちています。
 強い風にあおられたのか、それとも空が映っていて勘違いしたのか、ガラス窓に激突したようです。

 慌てて拾い上げると、トクントクンとしっかりと打ち続ける心臓の動きが手のひらに伝わってきます。目は開いたままで、動きません。気絶しているのでしょうか。

Mejiro0812  とりあえず、メジロの体を冷やさないよう、両方の手のひらで包んで様子を見ることにしました。
 チッチッと唇を鳴らして「頑張れよ」と励ましたりしているうちに、瞳が動くようになりました。10分もすると身じろぎを始め、もう大丈夫なようです。

 記念に写真を撮らせてもらい、手のひろを広げると、横ざまに飛び立ってゆきました。元気に飛んでゆくのを見送って、ひと安心。元気に暮らせよ。

 しかし、今、考えてみると、メジロを抱いて気遣っていたあの10分余りは至福の時だったんですね。命の切なさ、健気な力強さを感じました。