すっきりしない梅雨空がつづいています。
そんな日に道端で見かけたキキョウソウ。紫の花が雨の季節によく似合っているような。
北アメリカ原産の1年草。名前の由来は……いわずともよくわかりますね。
キキョウソウは下から上に伸びながらつぼみをつけてゆきますが、最初の頃のつぼみは花開きません。閉じたまま、自家受粉して種をつくる閉鎖花なのです。
スミレも閉鎖花をつけますが、春の花が終わった後、夏から秋にかけてのこと。キキョウソウとは逆順になっています。
閉鎖花は種をつくるには確実な手段なのですが、交配による多様性を生み出すことができません。環境の変化や、害虫、病気などにこぞってやられる可能性があるわけですね。
その点、普通の花と閉鎖花と、両方で種をつくるスミレやキキョウソウはうまい戦略をとっているといえるのではないでしょうか。
この仕組みを動物で考えると、どうなるかな? ヒトでは?
一昨日、『「希望」という名の船にのって』が静岡県の夏休み推薦図書に選ばれたことをお知らせしました。今日は全国学校図書館協議会が選ぶ「夏休みの本(緑陰図書)」に選定されたという、またまたうれしいお知らせ(こちらの「中学校」の部をご覧ください)。
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