朝からまずまずのお天気で、梅雨の晴れ間かなと思っていたら、午後には雨が降りました。
しかしたいした雨ではなく、夕暮れ時には陽が射し、うっすらと虹もかかりました。
しかしたいした雨ではなく、夕暮れ時には陽が射し、うっすらと虹もかかりました。
今日のステレオグラムは、この時期、芝生でよく見かけるネジバナ。ラン科の多年草です。
数ミリの小さな花ですが、アップにするとランの一種であることがよくわかります。カトレアに似ていますね。
出会ったネジバナはたまたま2本接近して生えていたので「二重螺旋」となっていました。生命の神秘を花の形で具体的に見せてくれています。
ところで、ネジバナの花はどうして捩れて咲くのでしょう?
いつも参照する多田多恵子さんの『したたかな植物たち』(SCC)にはネジバナの章があり、この小さな植物の驚くべき生存戦略について述べられています。
それによると、小さな花は集まって咲くと虫を呼ぶのには有利。しかし、たくさんの花が同じ方向に咲くと、重くて茎はそちらに傾いてしまう。そこでネジバナは花の向きを順繰りに変えた、というのです。
こうすることで小さな茎なのにまっすぐ立ったまま花をつけることができるのですね。素晴らしい。
同書によると、ネジバナ――というかランの驚異はまだまだあるのですが、それはまたの機会にでも。