日中も気温が上がらず、最高気温19度そこそこという涼しい1日。
胡麻色斑点病に侵されているカナメモチの落ち葉は燃やしてしまうようにしています。七厘に火をおこし、団扇で煽ぎながら乾いた落ち葉を燃やすのです。こうすると煙が出にくいので、あまり近所の迷惑になりません。
気温が低くて、窓を開けていたりすることもないから好都合。暑いとこうはいきません。
総合体育館の芝生にネジバナが咲いていました。ラン科の一年草。
こうしてアップで見ると、ランの仲間であることがよくわかります。ひとつひとつの花は結構派手なつくり。
昨年6月21日の記事に書きましたが、ネジ花は発芽に地中のカビ(ラン菌)の助けが必要で、最終的には根の中に菌糸をとりこみ消化して栄養分にしてしまうそうです。つまり、菌に寄生しているのですね。
最近、読んだ小川眞『キノコの教え』(岩波新書)にもこの話は出ていて、葉緑素で栄養を作らなくなったランまでいるとか。ツチアケビやオニアケビがそれで、こうしたランはナラタケなどの「菌を食べる」と小川先生は書いておられます。
植物の遺体を分解することで生きる菌がいて、その菌を食べる植物がいる。ややこしい進化のぐるぐる回りが生じているように思えます。
ネジバナの形がそんな関係を表している?