惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

髭長胡麻斑天牛

2012-06-28 21:10:05 | 動物
 庭にはアゲハチョウを始め、色々な虫がやって来ます。

Higenagagomafu1206 今朝は、物置代わりに軒下に置いてある木製ロッカーに、カミキリムシが来ていました。

 ヒゲナガゴマフカミキリではないでしょうか。
 体長2センチぐらい。比較的小さいカミキリムシですが、触角の長さが際立っています。

 この角度から撮ると背中の胡麻斑模様がわかりにくい。でも、頭の様子はよく見えます。
 何かの動物に似ていると思いません?

 カミキリムシは漢字で書くと「髪切虫」。「毛切虫」ともいうそうです。
 鋭くて強い顎の力で、髪の毛も切ってしまうということでしょうね。
 また一方で「天牛」という漢字名もあって、「なぜかなあ?」と思っていました。しかし、この写真で謎が解けました。
 耳こそないものの、角の生えた牛の顔によく似ています。「空飛ぶ牛」という意味なのでしょう。
 七夕が近づいたので、「天牛」という名にいっそう興味深いものを覚えました。

 〈小説推理〉8月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3冊を取り上げています――

  • ロバート・チャールズ・ウィルスン『連環宇宙』(茂木健訳、創元SF文庫)
  • 梶尾真治『ダブルトーン』(平凡社)
  • 花田智『天狼新星』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)
 他にもスコット・ウエスターフェルド『ベヒモス ―クラーケンと潜水艦― 』や『天冥の標VI 宿怨PART1』など面白い作品があったのですが、シリーズの一環ということで今回は見送ってしまいました。それだけでなく、スペースと読む速度の問題で積み残したものもあります。来月、頑張らねば。