惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

薬師草

2012-10-27 21:47:12 | 草花
 夕方、出かけた神田神保町ではブックフェスティバルが開かれ、大層な人出でした。こんなに本好きの人がいるのに出版不況とは、と不思議になるほど。
 本好きは多いのだから、そうした人々にアピールする本を出さなきゃダメですよね。

Yakushiso1210 ヤクシソウはキク科オニタビラコ属の二年草。この季節、道端で咲いているタビラコの仲間といえば、まず、この花でしょう。舌状花ばかりで出来ています。
 条件によってはかなり大きく繁って1メートルを超える草も。

 由緒ありげな名前ですが、由来はよくわからないようです。
 黄色い花がたくさん秋の日に輝いていても、どこか寂しげで、風情があります。

 〈小説推理〉12月号が発売になりました。担当しているSFレビューで次の5冊をとりあげています――

  • 山田宗樹『百年法』(角川書店)
  • ウラジーミル・ソローキン『青い脂』(望月哲男・松下隆志訳、河出書房新社)
  • パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』(田中一江訳、ハヤカワ文庫SF)
  • 芦辺拓『スチームオペラ 蒸気都市探偵譚』(東京創元社)
  • 籐間千歳『スワロウテイル序章/人工処女受胎』(ハヤカワ文庫JA)
 〈小説推理〉誌今月号掲載の喜国雅彦さん「本棚探偵 最後の挨拶」が秀逸。「12歳のハローワーク」と題して、古本関係の仕事を子どもに勧めるエッセイなのですが、仕事の種類で「その1・古書店経営」「その2・せどり」までは良いとして「その3・くさかさんぞう」とあるのには爆笑しました。
 機会があれば立ち読みしてみてください。